緑茶が肥満対策になる!


緑茶が肥満の対策になるのでは?
という話は昔からあって(ソース)、お茶にふくまれるカテキンが消費カロリーを増やしたり、食事の脂肪吸収をブロックしてくれると言われています。

ですが、緑茶がどれぐらいの効力を持ってるかについては諸説あって、研究ごとに結果が色々なので、「おそらく抗肥満効果はあるけれど本当に役に立つのかはわからない」という印象になっています。

2020年に出たデータ(ソース)は「緑茶でどれぐらい肥満は防げるのか?」というポイントをちゃんと調べたメタ分析になっていて、参考になると思います。

緑茶に関する先行研究から26件を分析したもので、各データの内訳は、

  • 参加者は肥満や過体重の人たちで18〜104人
  • 試験期間は2週間から5ヵ月間で、平均期間は約11週間
  • 緑茶サプリの1日の用量は99㎎から20gの範囲で、ほとんどの試験では300から1500mgを使用

となっていて、体重、BMI、ウエストサイズの変化をチェックしてます。

ほとんどのテストは「質が高い」と評価されていて、結果にも信頼がおけると思います。

具体的な結果は、

  • 全体的なメタ分析では、緑茶のサプリメントを飲んだ参加者は、コントロール群と比較して体重が-1.78kg、BMI が-0.65 kg/m2ほど減っていた
  • ウエストサイズについては、緑茶による目立った影響は観察されなかった
  • サブグループ解析では、体重とBMIの減少は、過体重または肥満の参加者でのみ有意だった
  • 投与量は1日あたり800mg未満と800mg以上の両方で体重とBMIの減少が見られた
  • 体重とBMIの減少は12週間以下の試験だけで確認された
  • 用量反応分析だと、1日あたり500mg以下の緑茶サプリを12週間続けたときにもっとも体重の減少が確認された

というわけで、緑茶のサプリにはやっぱりダイエット効果があるという結果ですね。

注意点は「1日あたり500mg以下の緑茶サプリで最高の体重減少」という点ですが、全体のなかで1件だけやたらと大きな数字を出してる研究があって、このデータが数値を実際よりも大きく見せてる可能性が高いので、ちょっと信頼性が低いかもしれません。

ちなみに、ここではウエストサイズには目立った成果が出てませんが、いちおう緑茶のサプリメントでは減少の傾向が見られてます(-1.5cm)。

そんなわけで大きな結論としては、緑茶のサプリを1日800mgずつ12週間ぐらい続けると痩せる!ということになりそうです。

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