皆さんの金融資産のポトフォーリオはどうなっていますか?
2020年8月の日本銀行調査統計局 の資料によると、日本、アメリカ、ヨーロッパの家計の金融資産の割合は以下のようになっています。
現金・預金 | 株式・投資託・債券等 | 保険・年金その他 | |
日本 | 54% | 14% | 32% |
アメリカ | 14% | 51% | 35% |
ヨーロッパ(ユーロ圏) | 35% | 28% | 37% |
日本とアメリカを比べると現金と株式・投資信託・債券等の比率が逆転していて、日本の家計資産にしめる株式・投資信託・債券等の割合は、14%とヨーロッパの35%に比べてもかなり低いですね。
日本でも株や投信などに投資している人が増えているとは思いますが、多くの人は預貯金がメインのようです。
基本、株はリスクが高いし、元本が保証されないし、知識もないしやるのが怖いという感じでしょうか。
個別株は、ともかくインデックス型の投信やETFなどは、おまかせパッケージのようなものなので、とりあえず、SP500 などの株式指標が下がったら買いみたいに難しくありません。
なぜ株などに投資するかと言えば、簡単です。
銀行に預けていてもお金はほぼ増えません。
インフレに対抗するにはインフレ率以上のリターンが期待できる株や投信への投資です。
S&P の過去30年のリターンは、以下のようになっています。
1926-1956: +10.77%
1956-1986: +9.63%
1986-2016: +9.99%
例えば、2000年から2020年の20年間は、2001年に911のテロ、2008年にリーマンショックなどがあったにも拘わらず配当を再投資分を入れて8.2%のリターンになっています。
2000年に10000ドル投資していると、それは、31000ドルになっているということです。
アメリカではリタイアメント用に、会社が提供する401kと自分で投資先を決めるIRAがあります。
401Kは会社が投資会社と提携して提供される投信などから自分で選びます。
年間の最高金額まで投資することができるし、会社が勤務年数によってマッチングがあります。
つまり毎月500ドル401Kに入れると、会社が例えば50ドルプラスしてくれるという仕組みです。
そういう投資しやすい環境もあって、少なくともIRAや401K内で株や債券に投資しているアメリカ人は多いですね。上の表で51%というのもうなずけます。
さて、その株投資の占める割合ですが、若い時は多く、年をとるにつれて徐々に債権や配当の多い株などへ移行する傾向にあります。
ちなみに、私のポトフォーリオは、今現在20%が預金で、30%が暗号資産、50%が株やETFなどです。
株やETFはほぼリタイアメントのアカウントに入っているので、売買には税金はかかりません。でもROTH IRAを除いて取り出す際に課税されます。
私の場合会社に長期務めるということが少なくほぼコンサルタントで仕事してきたので、401Kは会社を移った時に自分のリタイアメントアカウントに移動させています。
株はもちろん、暗号通貨もですが、アップアンドダウンがあるので、下がった時に長期保有を考えてこつこつ積み立てする日本でいうと、積み立てNISAみたいな投資が一番楽でリスクが少ないと思います。
日本でもVOOなどのETFが人気なVanguardでアカウント開設し投資を始めてみてはどうでしょう。
Vanguardの良さはExpense Ratioが低いこと、つまり手数料が安いことです。