「どのような性格の人が幸運になりやすいのか」というデータ(ソース)があります。
これはレスター大学やマンチェスター大学の研究チームによるもので、250人の男女を対象にしています。
まず全員に「幸運に対してどう思うか?」をいくつか質問して、それぞれの運に対する態度を調べました。
具体的には、
- 私は不運に人間だと思う
- 私はたいてい幸運にめぐまれている
- 幸運とは、たんなる偶然ではない
- 私は運を信じている
などのような項目に対して、自分がどれだけ賛成できるかを採点してもらいました。
幸運とは思い込みのことである
どうして調べたかと言うと、過去の研究により、「自分は運がいい!」と思ってる人は実際に運がいいことがわかってるからです。
WSJの記事にある「ラッキーアイテムの効果を信じると本当にラッキーになる」にもあるように、
- 自分は幸運だ!と思い込む
- 緊張が解けてリラックスする
- パフォーマンスが上がる!
みたいな流れになっています。
つまり、思い込みが激しい人は運が良くなるってことことみたいです。
詳細は、「運のいい人の法則」に書いてあるので参照してください。
幸運とビッグファイブの関係は?
で、この実験では、さらに全員にビッグファイブのように信頼性が高い性格テストを受けて、各自の「運に対する思い込み」とくらべたわけです。
まずはビッグファイブの結果は、
- 「自分は幸運だ!」と信じてる人はビッグファイブの開放性が高い
- 「自分は運が悪い!」と信じてる人は外向性が低く、神経症傾向が高く、開放性が低かった
言い換えると、幸運になりやすい人ってのは第一に好奇心の塊ということですね。
逆に不運な人は不安になりがちで好奇心が低い人が多いわけです。
不運な人にありがちな性格
さらに不運が起きがちな人の特徴としては、
- ものごとをやたら悲観しがち
- 感情の振れ幅が大きい
- 「心配するのは重要」と信じている
- 目の前の問題を避けようとする
- 過去に対して重きを起きがち
- 楽観性が低い
- 未来に希望を持つ能力が低い
- 自己肯定能力が低い
みたいになっています。
ざっくり言うと、ネガテイブな人は本当に運も悪くなるって感じでしょうか。
幸運な人にありがちな性格
では、幸運な人の特徴は、
- なにかを達成したいという欲求が少ない
- ものごとを悲観しない
- 人生に多くを望んでいない
- 不安の感情に強い
- 楽観性&ポジティブシンキング
- ものごとが起きた原因を外部に求める
- 他者との関係性がよい
という感じです。
全体的には楽観的な人ほど運も良いってことなんでしょう。
感覚的にも納得しやすいですね。
また、当然ながら幸運な人ほど人生の満足度が高い傾向もあって、
- 楽観的でメンタルがリラックスする
- パフォーマンスが上がって物事が良い方向に進みがち
- さらに楽観的になる
- 人生の満足度上昇!
という良いスパイラルに入ってるみたいです。いいですね。
まとめ
いまさら「幸運」とか「ラッキーアイテム」の存在は信じられないという人が多いかもしれません。
普通に考えれば運は確率の問題なので、たんに「試行回数を上げただけじゃない」となりますが、いっぽうで楽観的だと、試行回数が上がるならそれもまたいいと思います。