自分や相手の性格を簡単に判断する方法があります。
たった10の質問で性格を見抜けるショートビッグファイブテストと言われているものです。
これはビッグファイブ性格診断などとも言われ、「人の性格は5つの因子の組み合わせである」という『ビッグファイブ理論』に基づいた性格診断のことです。
ビッグファイブテストは人間の性格を5つの指標で分析します。
開放性:新しいものに対する興味や好奇心
誠実性:物事をコツコツと真面目に続ける力
外向性:初対面の人とどれぐらい社交的に接することができるか
協調性:周りに合わせる力
神経症的傾向:不安や緊張をどれくらいしやすいか
このビッグファイブテストは、心理学者たちが現状で最も支持している性格分析で、古くからたくさんの実験でその正確性についても実証されています。
これを正確に行うとすると、12問×5=60問ぐらいの結構な量になるので、最近はこれと同じ結果を導いてくれるショートビッグファイブテストがいくつか開発されています。
ショートビッグファイブ テスト
ロンドン大学のチャモロ・プリミュージク博士が考案した10の質問で相手の性格を調べる方法を取り上げてみました。
慣れてくると普段の会話の中に盛り込むことで相手を理解することができるので、より実践的です。
下に10の質問があります。直感で答えて、以下に沿って採点してみてください。
全く当てはまらない:0
ほとんど当てはまらない:1
どちらとも言えない:2
やや当てはまる:3
完全に当てはまる:4
ショートビッグファイブの質問
1. 初対面の人に会うのが好きで、初対面でも相手との会話を楽しむことができる
2. 他人に思いやりがあり、それを行動に移していてみんなに差別なく親切にできている
3. 物事をきっちりこなし、手際よく効率よく行なっている
4. いつも心配事が多く、不安になりやすい
5. 新しいことを知ることが好きで、クリエイティビティが高く好奇心や探究心が強い
6. 恥ずかしがり屋で物静かなタイプ
7. 思ったことをすぐに口に出し、他人の感情に流されず冷静な判断をする
8. 後先考えずに行動して、ぎりぎりまで物事に手をつけない衝動的な部分がある
9. 大抵リラックスして落ち着いている
10. 物事を現実的に考え、常識破りなことはしない、わりと保守的な考え方である
採点と結果
1から5はそのままの点数で大丈夫です。質問6から10までの点数は反転します(0の場合は4、3の場合は1、2は2のまま)。
ちなみに、私の結果を書くと、
1.3
2.3
3.3
4.1
5.4
6.2 → 2
7.3 → 1
8.3 → 1
9.4 → 0
10.1 → 3
外向性ポイント: 5
質問1と反転後の質問6の点数を足します。
協調性ポイント: 4
質問2と反転後の質問7の点数を足します。
誠実性ポイント: 4
質問3と反転後の質問8の点数を足します。
神経症的傾向: 1
質問4と反転後の質問9の点数を足します。
開放性ポイント: 7
質問5と反転後の質問10の点数を足します。
基本的には各ポイントが、0から4の間はその特性は低め、5から8の間はその特性は高めと考えられます。私の場合、誠実性、強調性、神経症的傾向が低いようです。
外向性が高い人の特徴
喋るのが好き、陽気なタイプ、社交的で活動的、積極的
協調性が高い人の特徴
優しくて心が広い、他人に対しても親切で、協力的で素直
誠実性が高い人の特徴
コツコツと計画的に物事をこなす、几帳面で一生懸命働く
神経症的傾向が高い人の特徴
不安になりやすく心配性、神経質で未来に対して悲観的になりやすい、プレッシャーにも弱い
開放性が高い人の特徴
好奇心が強く、新しいことに挑戦してオリジナリティも持っている、創造力を発揮できる、芸術的センスもある、頭の回転も早く応用力もある、学ぶ力もある、非現実的になりやすい
自分の特性をいかす
この中で、人生の成功に繋がる特性は、誠実性です。
誠実性が高くなるとセルフコントロール能力が高くなるので、コツコツ進めると成功する可能性は高くなります。
誠実性が低くても開放性が高い場合は、新しいことにチャレンジして短期集中型で勝負して勝てる可能性があります。
自分の事を理解してその特性をどういかすかを考えるのが大切です。