マインドフルネスの利点については過去にいくつか記事を書いていますが、 「マインドフルネス瞑想が人間の不合理な判断を減らしてくれる!」って研究(ソース)も面白いので紹介します。
この研究で言う「不合理な判断」というのは、俗にいうサンクコスト(既に投資した事業や物から撤退しても回収できないコスト)のことです。
行動経済学や投資の世界でよく出てくる言葉で、例えば2000円で買った本がすごくつまらなかったのに、せっかく金を出したのだからと最後まで読んでしまって時間を無駄にするような心理のことです。
よく言えば「もったいない精神」、悪く言えば「貧乏人根性」と呼べます。
研究によれば、マインドフルネス瞑想(頭に浮かんだ思考や感情に流されず、ただその思考や感情を観察する瞑想法)を行うことで、このサンクコストによる判断ミスを防ぐことができるとのことです。
つまり、マインドフルネスに習熟すると現在の状況に集中しやすくなるので、過去にかけたコストにこだわらなくなるから、ということです。
ちなみに、一般的にマインドフルネス瞑想は8週間ほど続けないとストレス低減効果は出ないと言われているのですが、この実験だと15分の瞑想だけでも効果はあったということです。
過去に金をつぎこんだ投資を続けるか?それともコストカットして損切りするのかの決断が付きやすくなるということですね。
投資だけでなく、金をみついだ女性や男性へ付き合いをやめるのかの判断や、つまらない映画を見続けるか途中で出て時間を有効に使うのか?とか、いろんな場面で応用が効きそうです。