サウナはアンチエイリアシングに良いという記事を書いていますが、
さらに2020年に出たメタ分析(ソース)でも「心血管の病気リスクにサウナが効く!」という結論が出ています。
この問題についてはかなりの量のデータが溜まってきていて、すべてをまとめて大きな結論を出せる感じになってきたようですね。
この研究は、心血管の病気を持っている人、または心血管の病気になりそうな人(喫煙、高血圧、肥満など)を対象にしたデータを集めたもので、
- 対象となったのは16の試験で、そのうちRCTが7つ、ランダム化されてない試験が9つ。実験の参加者は、最小で10、最大で102
- それぞれの試験では、1回15分間のサウナを週に5~10回、2~4週間ほど実施した結果を示している
- サウナを続けることにより、参加者の体温、心拍数、血圧、心臓と血管の機能にどんな違いが出たかをチェックしている
みたいな感じになってます。
週に5~10回のサウナって一日2回の時もあるみたいですね。
結果をまとめると、
- サウナはすぐに体温と心拍数を上昇させ、血圧を低下させる効果がある
- サウナを数週間にわたって使用した場合、心臓の機能には改善が見られたが、最高血圧は有意に低下したものの、血圧の差は統計的に有意ではなかった
となっています。
そこまで劇的な変化とは言えないものの、心臓と血管の健康を改善するパワーはそれなりにあるという感じです。
ただし、全体的な傾向を見てますと、ここで採用されたデータの大部分はバイアスのリスクが大きめだし、議論の多い統計手法(固定効果モデル)を使っているので、サウナのメリットが大きめに出てる可能性もあります。
重大な欠陥とまでは言えませんが、サウナの心血管の病気への効果についてはもう少し様子見かもしれません。
個人的にはサウナ好きなので、今後も入りたいですが、このコロナ過で1年以上行ってないのが辛いところです。