部分痩せ:お腹の周りだけ減らないのはなぜ?

昨日の記事では、結局集中的に腹筋などを鍛えても全身の脂肪は均等に減るので、部分痩せはほぼ無理だみたいな感じでした。

確かに特定の部位の脂肪だけ早く減るという方法はぼぼないのですが、他の部位よりも減らすのが大変な体脂肪は太ももやお腹周りなどといったところに存在します。

どうして脂肪が減りにくいのか?

スポーツ栄養学の専門家であるライルマクドナルド博士によると、主な理由は2つです。

1.脂肪が減りにくい部分は血の巡りが悪い。

お腹周りや太ももなどは他の部位に比べて血流が悪いので、血液の巡りが悪いと分解した脂肪酸を血管に送ることができずにエネルギーとしてもやせないので、脂肪が落ちにくくなります。

頑張ってカロリーを消費しても分解された脂肪はもっと血の巡りがいい部位、内臓脂肪などから優先的に使われてしまい、血の巡りの悪いとことは後回しになってしまいます。

2.がんこな脂肪はそもそも燃えにくい。

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食べても太らない方法はあるの?

痩せの大食いというくらい、どんなに食べても太らない人っていますよね。

基本体質や遺伝子によるところは大きいのですが、食べても太らない人達がする行動パターンがあります。

九州大学が行った6年間にわたる観察研究で59717人の日本人で40歳以上の糖尿病の診断をされた人が対象です。(ソース)

被験者の食べるスピード、寝る何時間前までに夕食を食べ終えているのか、夕食後に間食をしているか、朝食の有無等を調べて、被験者のBMI,ウエストサイズなどを比較して肥満体系の人とそうでない人の間にどのような食に関する行動の違いがあるかを調査したものです。

太らない人達がとってる行動には3つあります。

1.ゆっくり食べる

2.夕食の後に間食をしない

3.寝る2時間前までに夕食を終える

1. ゆっくり食べる

常識的に分かってますが、食べるスピードが遅いということが太りにくいのですね。 続きを読む

プロティンは体にいいの?

以前ホエイプロティンで痩せる記事(ホエイプロティン飲むだけで痩せるって本当?)を書きましたが、プロティンを多く摂っても大丈夫なのでしょうか?

ホエイプロテイン、飲むだけで痩せるって本当?

プロティンを摂りすぎると、分解する時にでるアンモニアが強烈な毒素なので、アンモニアの出すぎは体にとって良くないです。

さらに、腸内細菌がタンパク質を分解すると毒素を出しやすくなります。

タンパク質が体内でエネルギーやグルコースを作る時にでるアンモニアは通常肝臓で尿素に変えられて外に出るので通常は問題ありません。

1973年の古い研究ですが1日に230g以上のタンパク質を摂るとその処理能力を超えるとされています。

よほど激しい運動をしている人やボディビルダーの人でない限り、この上限を超えるタンパク質の量を摂ることはない筈です。(ソース)

目安は自分の体重分のタンパク質を摂ればよいので、運動がやや多めな人はプラスアルファで摂取すればよいと思います。

炭水化物を食べた後は腸内細菌が酪酸やプロビオン酸など体に良いものを作ってくれるのですが、タンパク質の場合硫化水素やインドールなど有害物質を作りやすいです。

肉食動物の排泄物が臭いのはこの為です。

高たんぱく質の方が健康的

最近の科学会では体重1㎏あたり1.5gから2.2gぐらいまでタンパク質を摂った方がいいという考え方です。

普段運動をするなら、1.5gは普通に問題ないということですね。 続きを読む

体の老化を防ぐポリフェノールはいい!

ポリフェノールとは何なの?

ポリフェノールはショクブン津の色素や苦み等の成分で、紫外線や感染症の害から身を守るために植物が進化させた抗酸化作用が強い成分です。

ポリフェノールにはカテキン、フラボノイド、イソフラボン等などの種類があり、8000種を超す抗酸化成分がまざってできています。

発がん性のある食べ物を食べたとしても、ポリフェノールを多く含む野菜やフルーツを一緒に食べるとポリフェノールが発がん物質の作用を打ち消してくれます

インドのレヴュー論文(ソース)によると、ポリフェノールは、

ガン
糖尿病
老化
心疾患
高血圧
喘息
感染症

などから守ってくれます。

ポリフェノールが様々な病気から守ってくれるのは、抗酸化パワーだけでなく、酵素の機能を調整したり、細胞のレセプターを刺激したり、炎症を起こす細胞を調整したり、神経細胞や筋肉細胞へ刺激を与えたりしてくれるからです。

ポリフェノールを多く含む食品

2010年にネイチャーに発表された論文(ソース)でもっともポリフェノールが豊富な食品ベスト100が選ばれています。表にもまとめられてます(ベスト100食品リスト)。 続きを読む