作業前の5分で仕事がはかどる行為とは?

焦りや不安で仕事に集中できない。

年末が近づいてきて、仕事が忙しい人も多いと思います。

私もクリスマス前から休暇を取るのでこの2週間ほどちょっと忙しかったです。

休み前までに終わらせないといけない仕事や、クリスマスパーティや、プライベートもたてこんで、何かと焦ったりする季節です。

このような不安や緊張、焦りやストレスなどで仕事が手につかなくなってしまう人もいるかと思います。

集中力を維持するためや、仕事をさっと終わらせるためにも、最も気をつけなくてはいけないのが、ストレスコントロールや不安感のコントロールです。

不安や焦りは、それが適度なものであれば問題ないですが、基本的には私たちのパフォーマンスを下げてしまうことにもなります。

やるべき事に集中するには?

2014年にエラスムス大学が行った研究では、102人の子供達を集めて数学のテストを受けてもらうという実験を行いました。

そのテストを受けてもらう際に、3分ごとに1問の問題を解かないといけないというようなことを言って時間制限によりプレッシャーをかけました。

さらに、テストでいい成績をとったら景品がもらえるけれど、そうでなかったら景品はもらえませんと言ってさらなるプレッシャーもかけました。

まさに仕事に追い込まれた時と同じような状況にしたわけです。

早く仕事を終わらせないといけないけれど、仕事のパフォーマンス自体も重要だというような仕事で感じるようなプレッシャーと近いプレッシャーを与えたわけです。

この時に全体を二つのグループに分けています。

テストの前に、1分間だけテストの問題を最初から最後までざっくりとだけ見れるグループ
1分間だけ余分にテスト時間をもらえるグループ

スキミングと言って事前に細かく見るほどはできないけれどざっくりとだけ問題を見ることができるグループと、1分間余分に時間をもらえたグループに分けたわけです。

普通に考えたら、時間を余分にもらっているグループの方が、その分たくさん問題も解けて、成績も良くなりそうですが、実際には、ざっくりと問題に目を通すスキミングを行ったグループの方が、テストに対する心配感やプレッシャーというものが程よく減っていたのです。

そのおかげで、自信を持って問題を解くことができたり、決断力や集中力が上がったという結果となり、’それによりテストの成績も上がっていました。

たった1分間、どんな問題があるのかということをざっくりと見ただけですが、パフォーマンスや成果が変わる可能性があるということがこの研究から分かったことです。

全体像をスキミングするだけで仕事の効率が上がる。

私たちが、やるべき仕事に取り組もうとした時には、まずはそのやるべきことの全体像をスキミングすることが大切だということです。

スポーツでも読書でも同様ですが、何かに取り組もうとする時には、まずはスキミングを行って全体像をざっくり把握することで、どんな仕事なのか?とかどんな内容なのかという心配が減って、目の前のやるべきことに集中力を発揮することができるようになるということです。

集中力や仕事のパフォーマンスは、ストレスや不安など、仕事に取り組んでいる時にも気になってしまうものを如何に減らすことができるかにより、かなり左右されるようです。

仕事や勉強に集中したいとき、あらかじめ全体像をスキミングすることで心配や不安を取り除けて仕事や勉強が効率よくすすむことになるので、是非取り入れたいところです。

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