アシュワガンダは、アーユルヴェーダの世界では昔から健康と長寿に効くと言われています。
2014年の研究(ソース)では、不安やストレスに効果があるという結果や、2015年の研究(ソース)によると、筋肉が増加するという結果もあります。
2020年のデータ(ソース)では、アシュワガンダが、「睡眠に効果があるのでは?」という結論になっています。
実験は、65歳から80歳の男女50人を対象にしていて、
- 参加者の半分に1日600mgのアシュワガンダを飲んでもらう
- 残り半分にはニセのカプセルを飲んでもらう
- 12週間ほど続けて、睡眠がどう改善するかをチェックする
などになっています。
アシュワガンダは昔からストレスに効くって報告が多いので、睡眠の質も上げてくれるのではないか?と考えたわけです。
この研究では、睡眠の質だけかなくて生活の質(QOL)の変化も調べていて、WHOQOL-BREFっていうWHO(世界保健機関)が使用する質問標を使ってます。
体と心の健康だけでなく、「どれぐらい自立した生活ができているか?」とか「社会関係は良好か?」などのポイントもチェックして、アシュワガンダがどれぐらい広範囲な効果もたらすかを調べています。
12週間後の結果は、
- プラセボのカプセルを飲んだ参加者と比べて、アシュワガンダを飲んだグループ、有意に人生の質がアップした(140.53 [8.25] vs 161.84 [9.32])
- アシュワガンダを飲んだグループは睡眠の質が上がり、目を覚ました後の注意力も上昇した(睡眠の質はP <.0001、注意力はP <.034)
- アシュワガンダに目立った副作用は確認されなかった
だったそうです。
WHOQOL-BREFの数値に結構な違いが出てまして、これは確かに「使ってもいいのではないか?」と思えます。
これは高齢者がメインの研究なんで、果たして違う年齢層にも同じことが言えるのかは不明です。
が、2019年には、18-29歳、30-44歳、45-64歳という年齢層に1日300mgのアシュワガンダを飲んでもらったテスト(ソース)があって、
- アシュワガンダを10週間飲んだグループは、眠りに入るまでの時間が有意に短かった
- 睡眠の質や不安の感情についても有意な改善が見られた
という結果が出ています。
そもそもアシュワガンダが不安とストレスに効くという報告は昔から多いので、そのおかげで睡眠の質も上がるかもしれません。
不安とストレスで眠りが浅いような方はお試したらいいかもしれません。
ちなみに、アシュワガンダについてはKSM-66というブランドが高評価ですので、気になる方はチェックしてみてください。