昨日の記事の続きですが、メールチェックなど集中力を阻害してマルチタスクになってしまうことはできるだけ制限するほうが、仕事や勉強の効率は上がります。
朝は集中して仕事する時間に
おすすめすは、せめて朝のうちはメールチェックをやめておいた方がいいということです。
その日のはじめに仕事を始める時には集中力も持ちやすいので、その集中力を保つためにもマルチタスク的なことは排除するのが良いと思います。
朝型や夜型の人によって相違はありますが、仕事を始める時というのが一番集中力も高いし、高いモチベーションを持って行動できるので、うまく集中力が加速すれば大きなパフォーマンスを発揮できる午前中や朝のうちの時間を確保するのが一番です。
そんな大切な時間なのにそんな時にわざわざマルチタスクをしてしまうと、作業効率を落としてしまうのでもったいないと思います。
午前中だけとやオフィスで仕事を始めてから2時間でも3時間でもいいので、一定時間はメールなどをチェックしないで、その日自分がするべきだと思っていることや取り組みたいと考えていることに全力を注ぐと良いのではと思います。
もちろん時差などの関係でメールチェックする必要があってその日のタスクを決定するのであれば、朝一でメールをさっとチェックし、プライオリティをつけその日のタスクを考えるのは問題ないです。
ただ仕事をしながら次々とくるメールをそのたびにチェックすることが問題です。
そこに自分の集中力を投下してみて、ある程度仕事のめどがついたところで、メールをチェックしても遅くないはずです。
メールチェック回数を減らす
朝オフィスに行ってまずメールをチェックするという習慣は変えてみるとどう変化するのか試してみのはどうでしょうか。
午前中の一定時間はとことん集中する時間を作って、昼前、午後3時ごろ、会社を出る直前にチェックするというような感じでチェックしてみると良いのではと思います。
緊急で連絡するのは仕方ないですが、基本的には2回から3回にするのがおすすめです。
これをするとさらに良いこともあります。
中途半端な内容でメールを送ってしまったり、何度もやり取りしたりすることがなくなるので、回数を減らして、メール自体に対しても集中して取り組むことができるようになります。
1回の連絡で要件をすべて終わらせようと考えるので効率よく一つずつを終わらせることができるようになります。
自分が一度のメールで要件を終わらせるための練習にもなるので、実践していきたいところです。
メール通知を制限する
通知を消すだけで私たちの12ヶ月は13ヶ月分にまで伸びるのではないかということを言ってる研究者もいます。
自分の時間をちゃんと確保したいという方は特にこの通知を切っておくのがおすすめです。
この通知の危険性については、ミシガン州立大学の研究によれば、集中力は2.8秒何かしらの邪魔が入るだけでも途切れてしまうということが分かっています。
これは学生を対象に行なった研究で、パソコンを使って作業をしてもらい集中度を測るという実験です。ポップアップ通知を何秒間表示させると人間の集中力や作業効率が落ちるのかということを調べています。
その結果、なんとわずか2.8秒ポップアップ通知を表示させるだけで、作業スピードが半分にまで低下したということです。
さらに、4.4秒ポップアップを表示させると、なんと作業スピードは1/3にまで低下しました。
私たちは2.8秒を注意がそれるだけで作業効率は半分になり、4.4秒注意がそれると作業効率は1/3になってしまうというのです。
つまりちょっと電話が鳴ったり誰かに話しかけられたり、メールや LINE の通知がなるだけでも作業の効率は半分にまで下がってしまうということになります。
たとえ、通知が鳴って実際にメッセージを読んだりLINE の返信をしなかったとしても、通知がなるだけで効率は著しく下がるわけです。
どうしても通知を切れないという人もいると思いますが、本を読んだり、勉強などに集中して取り組みたいと思った時には通知を切るか機内モードにしてはどうでしょう。
自分なりに集中する時間を決めて、せめてその時間だけでも通知が鳴らないようにする癖をつけておくとその時間は集中して効率的に作業ができます。
午前中はまとまった時間を確保する
マルチタスクの人はそうでない人に比べて仕事が忙しくて時間がないという感覚に追われてしまうとブリジッド・シュルトの「Overwhelmed: Work, Love and Play When No One Has The Time」という本で紹介されています。
忙しすぎるという感覚がストレスになってしまい、そのせいでかえって仕事の生産性は下がってしまうので、まとまった時間を作るということはとても大事だと思います。
是非メールチェックは時間を決めたときだけにして、午前中はまとまった時間を仕事や勉強に取り組むようにしてみると、きっと人生が変わることにつながるはずです。
初めのうちは1時間程度でも大丈夫です。集中して何かをすることが楽しくなってくると思います。