捨てられないものを捨てるには?

3月は会社で組織編成があったり、学校も4月から新しくなったりと何かと環境が変わる月ですね。

新しい環境に合わせて自分の周りを見直したり、新しいことに挑戦するためにフットワーク軽くなるように余計なものを減らすのが一番です。 ものだけでなく人間関係も含まれます。

とはいえ人間関係は難しい部分もあるので、一番楽なこと、物を捨てる事から始めてみてはどうでしょうか。物を捨てることによって自分が決断するためのトレーニングになると考えてみるのも良いと思います。

捨てるためのテクニック

なんとなく捨てられない思い出の品ってありますよね。

本当に大事な思い出ならいいですが、それほどではないけれどなんとなく捨てられない物が結構溜まっているという人がいると思います。

なんとなく捨てられないけど捨てるにはどうすればいいのかを調査した論文があって、(ソース

それはペンシルベニア州立大学の研究で、797人の学生を対象に学期末の直前に自分たちの不要な物を寄付しようというキャンペーンを行ったものです。

学生に対して2つのパターンで呼びかけてどちらのパターンの方が寄付しやすくなったかというものです。

1.ただ要らないものを寄付してほしいとお願いしたパターン
2.要らないものを写真を撮ってから寄付してほしいとお願いしたパターン

結果は、

1のパターンは533アイテムが寄付されました。
2の撮影を促す呼びかけをすると613アイテムが寄付されました。

写真を撮ってから寄付してほしいと呼びかけるだけで、学生たちが自分たちが持っているものを手放す確率が上がったということです。

写真を撮影することによる心理的な効果が大切で、私たちが物を捨てられ理由は、その物自体よりもその物にまつわる思い出とか記憶にまつわるアイデンティティのようなものが捨てられないからです。

結局、私たちがとっておきたいのは物ではなく記憶です。

ということは、記憶を保存できるような状態にすれば物は捨てやすくなるのではないかということを考えたのが、このペンシルベニア州立大学の研究です。

実際に、写真でも動画でもその記憶が残るという実感を与えることで誰でも物を手放しやすくなるのではという仮説を立てた上で実験を行ったところ、その通りの結果が出たということです。

思い出とアイデンティティ

自分が物を捨てられない理由をアイデンティティに関して考えてみると、
例えば、学生だった頃にもらった賞状が捨てられないとします。

その記憶としては部活のコンテストで優勝したというような記憶です。

アイデンティティとしては、あの時自分は部活で頑張って成果を出したという自分を誇らしく思える自尊心がその賞状に込められています。

その物にまつわる記憶を考え、その記憶はどのようなアイデンティティを作っているのかを考えます。そしてそこまで考えた上で写真を撮ると捨てられるようになるということです。

自分のアイデンティティに対してその物がどのように寄与しているのかということを考えると、その物自体がなくなっても記憶さえ残っていればいつでも自分のアイデンティティと共にあると考えることができて物を捨てやすくなるということです。

親の形見とか本当に大事な物は捨てる必要ありませんが、使うわけではないのになんとなく捨てられないというものは、スマホの中に自分の大切な思い出のフォルダを作ってそこに写真は入れておいて、物自体には感謝しつつ捨てていくのが良いと思います。

なんとなく捨てられない物が溢れて、その散らかっている状態は私たちに心理的なストレスを与え可能性を奪うのであれば、捨てた方が良いと私たち自身も思い出にまつわる人達も思っているはずです。

過去は前に進むためにあります。

処分する時は感謝の気持ちで写真撮影してアイデンティティをかみしめてから物を処分してみませんか。思い出は写真の中にあって無くなることはないしいつでも見ることができるのです。

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