「情けは人のためならず 」ということわざがありますが、お金に関しても他人のために使うと幸せになるというブリティッシュコロンビア大学から、論文(ソース)が出ています。
論文の結論は、従来の研究と同じように「お金はどんどん人のために使うほうが幸せになる」というものです。
136カ国を調べたところ、人種や年齢、貧富の差は関係なく、どんな人でも他人に対してお金を使ったほうが幸福度はアップしたということです。
さらに、この研究では、「どういうふうに他人にお金を使えばいいのか?」ということまで考えています。
他の研究と比べてみたところ、単に他人にお金を使っただけじゃ幸福度はアップしないことがわかったらしいです。
で、どういう場面で他人にお金を使えばよいのかというと、
要は「自己決定論」にもとづいていればいいということです。
自己決定論は、「人間は、以下の3つの欲求が満たされるときに幸せになる!」という理論です。
- 自立感:自分で好きな物事について決定することができている感覚。
- 有能感:自分の能力にあったことができる、自分に合った成長の機会がある。
- 関係性:周囲にいる人といい関係を保つことができる。
このなかでは、とくに「関係性」が大事で、金を使うことで周囲の人たちからの評判がよくなるほど幸福度がアップするそうです。
やはり、まわりの評価が重要ということですね。
その他の要素も同じような感じで、「有能感」は、自分が金を出すことで何かが変わったと思えるほうが幸福度はアップし、 「自立感」は、自分が金を出したのは私が決めたからと思えるほうが幸福度はアップするということです。
自分がいい気分になるために金を使ってるって感じです。
以前に書いた記事ですが、物を買ってその時は気分よくなっても、結局それは、自立感、有能感、関係性の欲求が満たされない場合は、幸せを感じられないということですね。