文法警察って聞いたことありますか。
「てにをは」を間違った文章に皮肉なコメントを付けたり、英語系サイトの文法ミスをバカにしたりと、とにかく他人の文法ミスに厳しいタイプのことです。
Grammar Police とか Grammer Naziとか英語で呼ばれています。ネット上などで文法を厳しく取り締まる人を茶化した呼称です。
日本でも、ネットで議論してると、漢字の変換ミスや細かい文法の間違い、イディオムの誤用を指摘する人ってよく居ると思いますが、議論の本質とは全く関係ないのが特徴ですね。
2022年のデータ(ソース)は、「文法警察に特有の性格はあるのか?」という点を調べています。
これは83人の男女を対象にしたテストで、
- 簡単なタイプミス(「mkae」とか「abuot」みたいな)と文法ミス(to/too、it’s/its、your/you’reなど)が含まれる、同居人募集のチラシをみんなに読んでもらう
- その後、みんなに文法の間違いに気付いたかどうか、どれぐらい気になったかを尋ねる
って感じで、全員の文法警察ぶりをチェックしました。
すると、文法警察のレベルが高い人には特有の性格特性が見られます。
- 文法警察ほど、ビッグファイブ(人間の性格を5つの要素にわけた理論)の協調性が低く、そもそも人と仲良くしようとしないタイプだった
- ビッグファイブで内向性が高い人ほど、文法的な間違いやスペルミスが多い人を「この人はダメだ」と判断する傾向があった
とのことです。
文法警察ってのは、文章のエラーで他人の能力を判断しやすく、それをもとに他人を批判することをいとわない性格なんだ、ということですね。
めちゃくちゃ他人の能力に厳しい人というわけです。
一方で、外向的な性格の人は文法のエラーをほぼ気にしなかったそうで、そのほうが人生は生きやすそうですね。