取りすぎるぐらいなら取らない方がいい。それがビタミンBのサプリです。
1.ビタミンB12と葉酸をとって大腸がんになる。
2.ビタミンB6とB12をとって肺がんになる。
1.ビタミンB12と葉酸をとって大腸がんになる。
背景:
葉酸とビタミンB12 は葉酸代謝とメチオニン代謝を含む代謝経路 (One carbon metabolism)に重要な役割を果たしています。
この役割を邪魔することでガンのリスクが高まるのではないかと考えられています。
方法:
2524人を対象に実験を行いました。
毎日葉酸を400mcgとビタミンB12を500mcgを取ってもらったグループとそうでないグループに分かれ、2-3年の影響を調べました。
結果:
ガンにかかった人は171人(飲んでなかった人達は143人)。
特にビタミンBは大腸がんの発生にかなり関与していることが分かりました。大腸がんにかかった人は43人(飲んでなかった人たちは25人)です。
ソース:
“Results: Allocation to B vitamins was associated with a higher risk of overall cancer [171 (13.6%) vs. 143 (11.3%); HR 1.25; 95% confidence interval (CI), 1.00–1.53, P = 0.05]. B vitamins were significantly associated with a higher risk of colorectal cancer [43(3.4%) vs. 25(2.0%); HR 1.77; 95% CI, 1.08–2.90, P = 0.02].”
結論:
葉酸とビタミンB12は大腸がんの発生率を高くするのに影響が大きい。
2.ビタミンB6とB12をとって肺がんになる。
オハイオ大学がんセンターの研究によると、ビタミンB6とB12(どちらも体のエネルギーとメタボリズムを増やすとビタミン産業ではうたわれていました)を喫煙者が多く取っていると、肺がんの発生率が上がった結果がでています。
50歳から76歳の人を対象にビタミンB6を20mg、B12を55mcg毎日10年間取ってもらったところ、B6を取った男性の喫煙者は非喫煙者に比べて3倍、肺がん率があがり、B12を取った男性の喫煙者は非喫煙に比べて4倍発がん率があがりました。
まとめると、
ビタミンB系サプリは取らず、食材から摂取するようにしましょう。
特に喫煙者はビタミンB6とB12の大量摂取に要注意です。