スマホ依存症の8つの弊害とは?

スマホは私たちの生活に欠かせなくなり、スマホ依存症が増えているようです。

FOMO(Fear of Missing Out)という依存症は、SNS を定期的にチェックできないと不安になってしまったり、スマホが手元にないと自分の心がすり減っていくような感覚に苛まれてしまう症状で、いわゆるスマホ依存症です。

スマホが自分の体の一部のようになってしまっていて、どうしても手放すことができなくなってしまうというのが依存症の問題点です。

では、スマホ依存になっていくとどのような症状が現れてくるのでしょうか?

1. 不安や焦りの禁断症状

現代人のスマホ依存がかなりやばいというデータがあります。

例えば、禁断症状です。

スマホ依存で有名な研究があり、2010年にメリーランド大学が行った実験で、200人の生徒を対象に24時間のいわゆるデジタル断食を行い、どのような症状が出るのかということをチェックしたところ、大半の人が不安や焦りなどの禁断症状が現れました。(ソース

2. 集中力の減少

スマホが近くにあるだけで集中力が途切れやすくなるということも確認されています。

勉強している時や人と会話している時にもスマホが机の上にあったりすると、それだけで集中力がなくなっていきます。

実際にはスマホを触ってなくても、スマホに対して集中力の一部がもっていかれ、集中力が減少してしまうのです。

人間は、他人とのコミュニケーションに注意を払うようにできていて、

人間というものは群れをなして生きるので、他人とのコミュニケーションは重要です。

他人とのコミュニケーションのツールとして使われているスマホは、あまりいつも近くに置いていると、常に、 LINE がなるのではないかとか、メールが届くのではないかなど考えてしまい、どうしても集中力がそちらに持っていかれてしまいます。

さらに通知が鳴ると、私たちの集中力はそがれてしまい、無くなった集中力が元のレベルに戻るまでには25分もかかるといわれています。

読書など、何かに集中している時間が長くなると、心の平穏が訪れて幸せを感じやすくなると言われているので、その人間の幸せの源泉でもある集中力や没頭というものを奪ってしまうスマホへの依存でストレスを感じやすくなるのです。

3. コミュ二ケーション力の低下

他人との会話の最中にスマホを取り出すだけでも、相手と自分の間の信頼感や親密性が損なわれるという研究があります。(ソース

他人と話をしている時に、スマホを取り出すだけでも、人間は話をしている側も話を聞いている側も、スマホに一旦注意が向いてしまうので、2人の集中力が会話から途切れてしまいます。

そうなると、2人の関係性にも亀裂が入りやすくなってしまいます。

スマホ依存症になってくると、他人の気持ちを読む能力が低下し、相手の考えていることなどが分からなくなってしまい、余計なことを言ってしまったり、無駄に喧嘩して人間関係に亀裂が入ってしまうこともあります。

夫婦関係や恋人関係なども、スマホ依存症によるコミュ力の低下によってネガティブな影響が起きてしまうのではないかということも言われています。

相手がスマホを触っている時に、「ちょっと話を聞いてほしい」とか「ちょっといい?」と声をかけて、スマホを触ったり今している作業を止めて、自分の話を聞いてくれるかどうかということをチェックすると、相手との関係性がわかります。

これを10回ぐらい聞いた時に、10回の内、8回から10回ぐらいその手を止めて話を聞いてくれた場合には、お互いの関係がうまくいく可能性は高いです。

4. 肥満が進む

テレビやスマホを見ながら食事をすると、人間は満腹を感じづらくなったり、自分の食欲をコントロールするのが難しくなってしまいます。

それにより無駄に食べ過ぎてしまうという傾向が高まってしまいます。

スマホを触りながら食事をしてしまうと、食べ過ぎてしまう可能性もあるので気をつける必要があります。(ソース

5. 焦りを促進する

スマホに依存すると、焦りを促進して、時間が無くなっているような感覚にとらわれるようになってしまいます。

スマホやスマホのゲームには、人間の脳の処理速度を早める効果があると言われています。(ソース

脳の処理速度が速まるのであれば、いいことのような気もしますが、実際にはこれには副作用が多くあり、人は、時間が足りない感覚にとらわれやすくなるということです。

スマホを使いあらゆる手間を減らして、短い時間でスマホを使って終わりという形にするのであれば良いのですが、そうでないと、スマホを触っている時間が長くなればなるほど、どんどん自分が時間が足りないような感覚になってしまいます。

この時間が足りない感覚はかなりやばくて、時間が足りないと考えている人はパフォーマンスが低下してしまいます。

つまり、普段よりも仕事を進めるスピードが遅くなるということです。

そういう意味で、スマホを使いすぎると、時間が足りないという感覚にとらわれてしまい、その結果仕事が終わるスピードが本当に遅くなってしまいます。結局本当に時間が足りなくなってしまうのです。

6. 自己コントロール能力が低下

2001年の実験で確認されていることですが、スマホ依存の人は常にスマホのことを考えているので、目の前の作業をしたり本を読んでいたりする時も、常にスマホのことを頭の片隅で考えながら行動をしています。

運動している時も仕事をしている時も、友達と話している時も、常にスマホのことが頭の片隅にある状態です。

そうなるとマルチタスクの状態になります。

このマルチタスクは、自分をコントロールしたり感情をコントロールしたり、集中力を司る短期記憶(ワーキングメモリー)に対してダメージを与えてしまうということが分かっています。(ソース

その結果、自分をコントロールする能力が低下してしまい、刺激や誘惑に弱くなってしまうということが起こります。(ソース

7. 不安症・恐怖症・うつ病が悪化する

スマホ中毒によって、不安やうつ病の症状、恐怖症が悪化してしまうという研究もあります。

2013年に、318人を対象にスマホの利用度と心理的な状態をチェックするという研究実験で、これによると、スマホのゲームや SNS にはまっている参加者ほど、社会的な不安やうつ症状のレベルが高いという結果が確認されています。(ソース

2011年に行われた研究でも同じようなデータが確認されていて、スマホなどによるネットの利用時間が長い学生ほど、うつ病や不安の悪化、恐怖症の症状の悪化や攻撃性が高くなったりなど、ネガティブなメンタルの状態に落ち込む傾向が高かったということです。(ソース

8. 疲れやストレスから回復しづらくなる

これはまだスマホ中毒とは言えないぐらいの軽い症状の人でも起きている人も多いと思います。

2011年の研究によると、家に帰ってからも仕事などの延長でスマホを使っている人は、仕事のストレスから回復されにくくなり、仕事のストレスや精神的な疲れというものが取れにくくなるということが示唆されています。(ソース

メールや SNS などの通知が常に届くせいで、仕事の関係の人とも常に繋がっていなければいけなくなります。
そうなると、プライベートな時間にもリラックスする感覚がなくなってしまいます。

普通であれば、会社が終わった後にはリラックスしてプライベートを楽しめるはずなのに、会社の上司や取引先の人から LINE やメールが届いてしまうと、誰でも気になると思います。

そうなると、仕事とプライベートの区別がつかなくなってしまい、一日中ストレスホルモンが分泌されて、一日中緊張感をたもつ状態になってしまうので、家に帰ってからもリラックスできなくなります。

まとめると、

スマホは便利なツールとして時間を決めて使用するには良いですが、依存しすぎると色々な弊害が出てくるということです。

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