カリフォルニア大学の研究で(ソース)58歳から86歳の健康で認知機能にも問題のない男女42人を対象に実験をしました。
実験は被験者半分はスペイン語クラス、絵画クラス、iPadクラス、作曲クラスの内同時に3つのクラスに参加してもらい、全てのクラスを15週間続けた後に認知機能を計測しました。
それぞれクラスは1回2時間の長さで週3回のペースで行い、普通に講義を受けた後課題を与えられたり、グループで課題をやったそうです。大学のクラスみたいなものでしょうか。
教師として選ばれた人は55歳からスペイン語を習ったとか、60過ぎてから絵画を学び始めた人達のように人生の後半から新しいスキルを身につけて人に教えられるようになった人達です。
参加した被験者も年齢が近いとやる気になりますね。
1.ワーキングメモリー
短期的に記憶を貯蔵するところで、日常生活、勉強、仕事で非常に重要です。
2.認知コントロール
目標や計画を立ててそれを成し遂げる能力です。
3.エピソード記憶
前の日に何を食べたかとか2年前にどこどこで何があったとか特定の日時や場所に関する記憶力です。
実験の結果はどうだったのか?
1.実験開始から6週目で複数のスキルを勉強した被験者は上記の全ての認知テストに有意な改善が見られました。
2.12週目になると、ワーキングメモリーの変化が止まるのですが認知コントロールとエピソード記憶は改善続けました。
さらに、日常生活の問題にうまく対処できるかどうかもチェックしていて、実験前が74%だったのが実験後は86%までに向上したという結果が出ています。
6週目の複数のクラスを取った被験者の認知機能のパフォーマンスは30歳若い人のそれに類似している
研究者たちの見識です。すごいですね。マルチでクラスを取ることが認知機能の大幅アップにつながったのです。高齢者でも複数のスキルを身につける事が可能なのです。
被験者同士、そして講師との人間関係も脳機能にいい影響を与えたかもしれませんね。
日本人の悪い癖でもう年だから、今からじゃ遅い、無理だ。ってよく聞きますよね。アメリカ人は年取って大学に行ったりもするし、特に年だからというのはそう意識しているようには思いません。
この日本人の悪い癖、この実験結果を見て直してほしいですね。
年だから、女性だから、男性だから、色々自分でリミットつけるのやめましょう。