カフェインの効果はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌量によって変化することが分かっています。(ソース1、ソース2)
コルチゾールは免疫物質を作る副腎皮質ホルモンで、睡眠中は低く抑えられ、明け方に最高値に達し、起床後30~60分のあいだに大量に分泌され、その後次第に低下していきます。
コルチゾールが早朝に高くなることで、体内の糖分をエネルギーとして取り出すことが促進され、朝の血糖値の低下を防いでくれてます。
起床後の大量分泌の現象は、日中に起こるストレスに対処するためで、つまり、コルチゾールは日中の活動のために眠りから覚めさせる、天然の目覚まし時計のようなものです。
朝イチでコーヒーを飲んじゃいけない理由
コルチゾールはその覚醒作用により、起床と同時に体内の分泌量が増え始め、20〜30分で普段より50%も多くなります。
このときは、人体は自然に覚醒状態になっているのでカフェインを摂取しても意味がないのです。
どころか、無駄にカフェインへの耐性がついって、その日はコーヒーの効果が薄れてしまいます。
コーヒーはいつ飲めばいいの?
そういうことで、コーヒーの効果を最大限に引き出すには、以下のタイミングで飲むのが良いようです。
午前:コルチゾールの量が下がり始める午前9時半〜午前11時半の間に飲む
午後:午後12時〜午後1時と5時半〜6時半は再びコルチゾールの量が上がるので飲まない
就寝前:カフェインの効果は最低でも4時間続くので、寝る6時間前はコーヒーをひかえる
という感じです。
昼前と午後2時ごろに一杯ずつ飲んだら、その日はもう飲まないほうが良いってことですね。
朝起きて家で飲むのを止めてオフィスに着いてから飲むのがよさそうです。