自宅待機が正式に始まってからほぼ一か月になります。私が住んでるNJとすぐお隣のニューヨークシティはコロナケース、死亡者数はかなり多くまだこの自宅待機が続きそうです。
やはりあまりに死亡者数が増えているので、外出はスーパーへの買い物のみ、それもできるだけ速攻で終わらせるように気を付けています。
自宅待機はいつまで続く?
自宅待機がどれくらいになるのかUSCなどが調べた研究があって参考になりそうです。 (ソース)
これは世界の36カ国におけるウイルスの感染パターンを研究したもので、具体的には、
- ウイルスの日次増殖率
- 累積症例の倍数までの時間
という2つの指標を使ってます。
一つ目の指標は日ごとの症例数の増加率(%)で、二つめは感染者数が倍になるまでにかかる時間の長さを表してます。
この2つは感染パータンを把握するためのかなり信頼度が高い指標だそうです。
ここから研究チームは専門家に向けて3つのベンチマークを設定していますが、私たちの日常に関係するようなポイントとしては、
- 国による積極的な介入が最適な結果を得るためには、少なくとも44日間は必要になる
- 積極的な介入で感染ペースがやわらぐまでには3週間を必要とする
- コントロール段階に到達するまでに約1カ月かかる
- 封じ込めを達成するまでには約45日かかる
ということになっています。
「積極的な介入」とは、ロックダウン、外出禁止、隔離などのことで、ここまでやっても完全に封じ込めるまではおよそ1カ月半はかかるということになります。
この理論で行けばあと私が住んでるエリアは最低あと半月はかかるということになりますね。
それもどれくらいの人が自宅待機できているかにもよります。
自宅待機はどれくらいの人が出来ていれば効果があるのか?
「人に近づかないこと」というのがが新型コロナに立ち向かう基本ですが、では「この対策は全体の何割が実践すれば効果あるのか?」ということを調べたデータ(ソース)が出ています。
当然、自分だけが行動を自粛してても意味はなく、自宅待機が効果を発揮するためにはみんなの協力が必要です。
これはシドニー大学の研究で、数理モデルを使い「オーストラリアにおける新型コロナの拡大と隔離対策の効果」を計算した内容になっています。
そこから分かった傾向は、
- 全体の90%が自宅待機を守れば、新型コロナは3カ月で制御可能になる
- 自宅待機の割合が80%の場合は、制御可能になるまで4カ月かかる
- 自宅待機の割合が70%、またはそれ以下になった場合、コントロールは不可能になる
だったそうです。
70%以下で自宅待機が無駄になるというのは、なかなか厳しい話ですね。
研究チームによれば、
” 感染が拡大する早い段階で厳しい措置を課すのには十分な理由がある。
ピークを遅らせれば遅らせるほど、医療システムがICUのベッド、人工呼吸器、抗ウイルス剤、訓練を受けた医療従事者などを備える時間を増やすことができる。”
ということです。
オーストラリアのリアルなデータをもとにしているので参考になると思います。
「とりあえずみんな家で過ごすこと!でないと全く意味がない」ということは心に留めておきたいと思います。