断食や、朝の冷たいシャワー、朝の運動など、やりたくはないが、それをやることで得られるメリットがあります。
断食はダイエットに効果があるし、朝の冷たいシャワーは病気にかからなくなり、朝一の運動は、脳機能のアップにつながります。
ということで、ケトルベルを使ったトレーナーとして有名なシェーン・トロッターが、「ウィークリー・ガット・チェック」というおもしろい提案(ソース)をしています。
これは、「不快感がないと人はダメになる」ってテーマで、意図的的に日常的な不快さを増やす方法をまとめた内容になってます。
彼によれば、
” 煩わしさから解放された時にこそより大きなストレスに備えて魂を鍛えるべきであり、幸運に恵まれた時にこそ暴力に備えて身を固めるべきだ。”
とのことです。
平時にこそあえて不快感を味わっておかないと、いざというときに機能しなくなるっていうことですね。
彼は、不快を導入する方法として以下のようなテクニックを勧めています。
- 瞑想
- デジタル断食
過去の記事でとりあげた記事も多く、それぞれ効果が認められています。
特に面白いのは、「ウィークリー・ガット・チェック」という考え方で、その方法を、簡単に言うと、
なんでもいいので、心から「やりたくない!」と思うことを週にひとつだけ計画し、それを必ず実行する
みたいになります。
ここでは、「5分間の片腕ケトルベル・スイング・サーキット」というマニアックなエクササイズが例として取り上げられてますが、その他の事例としては、
- 高速のなわとびを5分
- フロッグ・ヒップ・スラストを5分
- 高速エア・スクワットを5分
- 高速バーピーを5分
- マウンテンクライマーでタバタ式
などが上げられています。
確かにどれもきつそうでやりたくないですが、
トロッター氏によれば、
” 意志の力や回復力を高めるためには、自分の意志によって、自ら進んで不快な状況に入ることができる能力が最も重要だ。
そのためには、計画を立てて、その通りに実行することが大事になる。”
とのことで、このポイントはまさに真理でしょう。
ちなみに、今回の事例では負荷が高いエクササイズだけが取り上げられてますが、意志力だけが目的なのであれば、別に「部屋の掃除」でも「ジャンクフードを止める」でも良いかと思われます。
とにかく自分が「やりたくないけど、実行したら得られるものがありそうだ」と心から思える作業であれば、何らかの効果は得られるのではないかと思います。
どんなに負荷が高いことでも、「週に1回ならやってみようか」という気分になるし、その点「ウィークリー・ガット・チェック」の考え方はいいと思います。