テキサス大学教授が書いた「スヌープ!あの人の心ののぞき方」には「人間の性格は住んでいる部屋で判断できる!」ということが書かれています。
そして、2021年に出たデータ(ソース)でも「人間の性格は住む部屋に反映されるか?」というポイントを調査していて面白いです。
これもテキサス大学などの研究で、
- 約300人の高齢者を集め、最も長い時間を過ごす部屋(リビングルームなど)の写真を撮影する
- 撮影した写真を第三者に見せて、「この部屋に住んでいる人はどんな性格だと思うか?」を評価してもらう
- 参加者には通常の性格テスト(ビッグファイブ)を行い、部屋の状況と比べる
という感じです。
その人が行ったデコレーションや家具の種類は、人間の基本的な性格を反映しているのか?という点を調べたわけです。
結論はと言うと、居住空間はその人の性格を大きく2つ反映していたそうです。
- 誠実性が高い人(真面目にこつこつやる人)は、より新しくて、より快適な家具を持つ傾向がある
- 外向性が高い人(社交的な人)は、より明るい装飾品を持ち、新しいものを持つ傾向がある
- ビッグファイブのうち、開放性、神経症傾向、協調性3つは、人々の居住空間の傾向に反映されていなかった
- 生活空間に自分の性格が反映されている方が、幸福度を高める影響が大きく、自分の人生をより良く感じやすかった
- 部屋が散らかっている方がうつ病の症状が少ない
だったそうです。
誠実性と外向性のみ部屋の家具や飾りに影響するものの、それ以外の特性は関係がないということですね。
また、部屋が散らかっている方がメンタルが良いってのは意外な気もしますが、研究チームによれば、
” 散らかっているということは、環境をコントロールしようとしていることなのかもしれない。
手近なところに物を置いておけば、コントロールしやすいからだ。
同時に、散らかっていることで、家でくつろいでいるように感じる人もいるだろう。”
とのことです。
もちろんゴミ屋敷レベルの散らかりはマズいものの、一般的な散らかりは健全な精神の表現になってるかもしれないということでしょうか。
いずれにせよ最も重要なポイントは、
”居住空間を作るのに理想的な方法はなく、その人に合ったものでなければならない。”
ということなので、とりあえず自分を表現するような部屋づくりをするのが良いという感じですね。