科学的に認められたヨガの効果とは?

ヨガは最古のエクササイズの一つですが、歴史が長いにもかからわらず意外と実証されたデータは多くないのです。

ヨガは種類も多くて瞑想がメインのものから、休むことなく体を動かすパワーヨガやヴィンヤサヨガなどがあって統一的見解を出すのが難しいからです。

が、科学的に認められた効果があります。

効果がかなり認められたもの

 1.炎症が減る。

まず、かなり効果がありそうなのが「体内の慢性炎症をやわらげる」効果です。
2014年のメタ分析(ソース)は、

過去に行われた研究から、ヨガ、瞑想、太極拳といったテクニックの効果が精査されていて、34件の論文をチェックし、2219人のデータを調べました。

結果は、各炎症マーカーが明確に減っていたのです。

なかでもメリットが大きかったのはC反応性タンパク(CRP)で、CRPは体の炎症の規模をあらわす大事な数字なので、これは素晴らしいと言えます。

「体内の炎症は老化の最大原因」なので、これを減らす効果があるのはすごいことです。

どうしてヨガや瞑想で炎症が減るのかは不明ですが、体の感覚へ意識を向け続けるトレーニングを積むと、より自分のストレスに気づきやすくからだと考える説もあります。
ソース

 2.腰痛が和らぐ。

2013年のメタ分析(ソース)によると、

8件の論文から967名分のデータをまとめて大きな結論を出しております。

ヨガによる腰痛軽減の効果には、短期的には強い証拠があり、長期的にも中レベルの証拠があるとのことです。

ヨガが他の方法よりもいいってわけじゃないものの、腰痛がやわらぐのはほぼ間違いないようですね。

ヨガが腰痛に効く理由にも諸説ありますが、たんに体を動かすからだけでなく、やはり「身体への理解が深まるからじゃないか?」と言われております
ソース

効果がそこそこ認められたもの

 うつ病がやわらぐ。

2013年にメタ分析(ソース)が出てまして、20件の論文から619名分のデータをまとめてくれております。

結論は、

” 多くの研究には方法的な欠陥があるが、鬱症状のある患者に対して、補助的にヨガを使うのはありだろう。”

とのことです。

デザインが悪い実験が多いのでハッキリ言えないんだけど、とりあえず短期的にはメンタルにそこそこ効くのではないかということです。

ただし、割りとデザインがいい研究(ソース)などをみると、ストレス解消には効果が出ててるので、日常的に健康なメンタルを保つためには十分使えそうです。

データ不足で確認できないもの

 1.筋力や体力があがる。

ヨガと身体機能の関係については、実は驚くほどデータがなかったりします。先にも書いたとおり、ヨガの種類によって運動量がまったく違うので実験が難しいんですよね。

いくつか例をあげると、

32人の男女がビクラムヨガを行ったところ、デッドリフトの筋力がアップしていた。しかし、心肺機能には変化がなかったとか、

高齢者にハタヨガをやってもらったら、心肺機能がアップしていたということです。

 2.柔軟性とバランスがアップする。

ヨガと言うと柔軟性がよくなるイメージがありますよね。

私もヨガをやってから体が柔らかくなりました。

でもその検証データは少ないようです。

ビクラムヨガを行った若者は短期的に柔軟性がアップした。

ヨガを6か月ほど行った高齢者は脳機能は上がらなかったが柔軟性はよくなった。

などの結果があるようです。

まとめると

炎症レベルを下げたり、慢性腰痛にはヨガはある一定の効果があり、うつ病にも効くのでなはないか?と考えられます。

筋力や柔軟性についてはこれぞというエビデンスがないのでなんとも言えないといったところです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *