悪夢を見ることは多いですか?
悪夢を見た後の目覚めは何だか気分良くないですよね。
できれば見ない方が良いです。
ドレスデン工科大学の研究で、かなり強いレベルのトラウマに苦しんでいるPTSDの40人の男女を対象にした実験をおこなっています。
このPTSDでは思い出したくないトラウマの原因になっている瞬間が突然思い出されてフラッシュバックという現象が良く起こっています。
そのフラッシュバックのせいでパニックを引き起こしてしまい、日常生活にも支障をきたすことになってしまいます。
被験者はいい香りを嗅ぎながら眠ってもらったグループと普通に眠ってもらったグループに分かれて睡眠をとってもらいました。
いい香りは、バラ、ラベンダー、オレンジ、ピーチ等の一般的なアロマオイルの香りです。1のグループはこの中から好きな香りを選んでもらって眠ってもらいました。
結果は、
このアロマオイルを嗅いで寝てもらったグループの被験者は悪夢を見る確率がさがり、何の副作用もありませんでした。
香りの効果
ラベンダー等のアロマオイルで睡眠の質が上がるという効果は多くの研究で確認されていますが、悪夢を見なくなるということがこの研究で明らかになりました。
アロマオイルの香りの効果で、不安や恐怖感が減少し、悪夢を見なくなったと考えられます。
寝る際に不安や恐怖から解放されてリラックスして眠ることが出来るようになっとということです。
臭覚と感情のコントロール
PTSDでない人達でも日々不安を感じている人にとっていいアロマの香りでよく眠れたり悪夢対策になります。
研究者によれば、人の臭覚は感情のコントロールに大きな役割を果たしているそうです。
香りを嗅ぐと感情や映像が沸き上がることがあるはずです。パンの焼けるいい香り、コーヒーの香りなどもそうですね。
人間の臭覚と脳は密接に関連していて、進化論的に見ると、感情を司る脳のエリアは臭覚を司ってるシステムから分岐して生まれたとされています。
臭覚が発達して感情が作られた可能性もあります。
それでよい香りで感情やメンタルがコントロールできるのではないでしょうか。
夜寝る時色々なことが頭をよぎって眠れなくなる時、何か悩みを抱えている時、そうでないときでもいいアロマの香りを嗅ぎつつ眠りにつくのはいい方法だと思います。