日本人の4人に1人は頭痛持ちです。私もそうで、よくある頭痛の緊張型頭痛と偏頭痛を合わせ持ってます。
先週も偏頭痛で悩まされました。アメリカ人も偏頭痛持ち(Migraine)は多いです。
偏頭痛は頭の片方がずきずきと痛んで、吐き気や嘔吐等を伴い、光や音に敏感になります。
頭の血管が拡張しその周囲に炎症が広がることが痛みの原因です。
緊張型頭痛は頭の重さ、圧迫感、締め付け感があり肩や首凝りからきています。
ほぼ毎日のように起こり、長時間のデスクワークや姿勢の悪さ、ストレスで血管が収縮して血行が悪くなり、筋肉に疲労物質、痛み物質が溜まることが原因です。
この2つの頭痛は正反対なのですが、実際に経験しても最初はどちらか見分けがつきにくいです。
が体をうごかしてストレッチなどを行うと緊張型は血行が良くなるため緩和しますが、偏頭痛は悪化します。
どちらかというと緊張型頭痛が多いので偏頭痛に慣れてない私は先週ヨガをとったところ頭痛がひどくなってしまいました。偏頭痛はヨガもダメですね。
片頭痛は、その誘発因子が脳の視床という部分に伝えられそのすぐ下にある視床下部が反応しセロトニンの量を減らします。
セロトニンは、体のリズムをコントロールする機能がありこれが減ると脳神経の一つである三又神経がコントロールからはずれて興奮し、血管拡張物質(CGRP)を放出します。
これにより血管が拡張して炎症をおこす物質が周辺の組織にでて、痛みが起こります。
セロトニンはメンタルを安定させる重要な神経伝達物質ですよね。
一週間頑張って働いてきた人が週末に寝すぎたりリラックスしすぎると偏頭痛が起きやすくなるのは、脳がセロトニンを出さなくてもいいと判断して減らしてしまうからです。
対処が難しい偏頭痛に効く法はあるの?
1.マグネシウムの摂取
なかなか寝付けないときにマグネシウムがいいという記事を書きましたが、偏頭痛にも効くようです。医療系専門ジャーナル「Headache」によれば、
600㎎のマグネシウムの摂取によって偏頭痛を防ぐことができるということが解明されました。
さらに、400ミリグラムのリボフラビンの摂取により、ひと月あたりの偏頭痛の回数が減少する(平均2回/月)という結果も出ています。
2.偏頭痛への対処はトリプタン
偏頭痛の症状が現れたときに、頭痛が長続きすることを食い止める目的で服用します。
「トリプタン」と呼ばれる薬剤で、脳内のセロトニンに対して作用し、血管攣縮を解除することで頭痛の原因となる炎症を抑えることができます。
トリプタンはドイツなどでは普通に薬局で買えますが、日本やアメリカではまだ買えないのが残念なところです。
3.加工食品を避ける。
インスタント食品やジャンクフードなどに含まれるグルタミン酸ソーダ(MSG)、食べるとついおいしいから止められない味ですよね、は偏頭痛を起こさせると言われています。
合成甘味料を含んだ飲み物、ソーダ、エネルギードリンクなども避けた方がよいです。
4.コンジナーを含むアルコール類を避ける
コンジナーと呼ばれる不純物を含んだアルコール類は、偏頭痛の原因になることが多いです。
コンジナーとは、ワインやビールやウィスキーといった醸造酒や蒸留酒に交じることのある不純物です。
ワインに含まれる酸化防止剤もダメですね。
5.質の良い睡眠
ほんの少しの睡眠不足でも頭痛などの痛みが悪化しやすくなります。
睡眠不足の状態だと脳の不快感を感じる領域がいつもより活性化し126%も痛みに弱くなるということが分かってます。
頭痛を悪化させないためにも質のよい睡眠を7-8時間とるとは必要です。
まとめると、
偏頭痛には、まずマグネシウムの摂取をする、加工食品を避け、アルコールを控え、できるだけ質の良い睡眠がとれるようにすることだと思います。