長い間孤独でいることはメンタルにも体にも悪いと言われてますが、孤独が健康に与える影響はどういうものなのでしょうか?
孤独はたばこと同じくらい体に悪い
孤独と死亡率との関係について調べた研究(ソース)によると、孤独は喫煙するのと同じくらい死亡率を上げるそうです。
孤独でもすぐに死亡率が上がるわけではなく、慢性的な疲れ、うつ病、意味不明の痛みなどを経て、ゆっくりと体を壊していくようです。
その死亡率が、ほぼ喫煙のリスクと同じということです。
孤独は運動不足や不健康な食事と同じくらい体に悪い
これはノースカロライナ大学の研究(ソース)で、アメリカの国民健康データを使ったもの。全員の社交レベル(友だちの多さとか社会との関わりの深さとか)をチェックした後、
血圧
BMIとウエストサイズ
体内の炎症レベル
という死亡リスクを高める数値と比べました。
その結果は、
社会との関わりが多い人(ボランティアへの参加など)ほどお腹まわりの脂肪が少ない。
青年期に孤独な人は、運動不足な人と同じぐらい体内で炎症が起きている。
年を取って孤独な人は、不健康な食事をしている人と同じぐらい血圧がよくない。
という感じでした。
ちなみに、年齢によって社交のポイントは変わり、
若いころは友だちが多ければ多いほど良く、
中年からは友だちの量よりも質のほうが大事
という傾向が強いとのことです。
中年になってからたくさん友だちを作っても、健康には影響しないということです。
研究者によれば、
” 今回の発見は、社会的な関係性が、人生を通して生理学的な影響をあたえることを示している。とくに若者や若年成人は、コミュニケーションスキルを磨いて対人関係の幅を広げる方がよい。というのも社会関係の広さは、健康的な食事や運動と同じぐらい大事だからだ。”
ということです。若者は友だちを作れ!って視点が強調されています。
若い時は多くの人と付き合い広い友好関係が健康的になるということですね。これは長期化した孤独感のことで、一人が好きで一人でいても楽しく過ごせる人とは異なります。