カルシウムは大事な栄養素なのですが、サプリとしてカルシウムを飲んでも骨は強くならないという研究(ソース)が多くあります。
これは、カルシウムが体内で活用されるためには、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムなどが必要になるためで、特にビタミンDが足りている人はサプリメントの効果はゼロということです(ソース)。
逆にカルシウムをとり過ぎると腎結石の原因にもなりうるので(ソース)、普通に食事から適量(1日500mgぐらい)を摂るのが良いと思います。
カルシウムサプリの問題点とは?
他にもカルシウムをサプリとして摂る問題点があります。
カルシムサプリのみでは効果がない
カルシウムのサプリがよくない理由の1つは、宣伝どおりの効果が見られないところです。
一般的には「骨が強くなる!」とか「骨粗しょう症を予防する!」などと言われますが、この主張は科学的には証明されていません。
例えば2012年の全国健康栄養調査 では、1日の必要摂取量より多くカルシウムをとっても、骨密度にはまったく影響が出なかったということです。
反対に、2007年の論文(ソース)では、カルシウムのサプリを飲むと足の骨折が増えるなんてデータも出ています。
心臓によくない
もう1つ、さらに大きな問題点は、カルシウムが心臓病に悪いってデータが多いことです。
2012年の大規模な研究(ソース)があって、2万4000人の男女を11年にわたって追跡調査したところ、カルシウムのサプリは心臓発作のリスクを140%も悪化させることがわかってます。
ほかに、脳卒中の確率が20%、全体の死亡率が9%ほど上がるというデータもあります(ソース)。
こういった現象が起きるのは、サプリメントでカルシウムを飲むと、体が大量の成分を処理できずに血管にこびりついて石灰化してしまうからと言われてます。
一方、食品からカルシウムを摂取すると、吸収がゆるやかなので血管には害を及ばさないということですね。
まとめると、
カルシウムのサプリは効果がないどころか心臓に悪い可能性が大きいです。
具体的なデータ(ソース)を見ると、1日に500mgのカルシウムをとると死亡率が上がりはじめるようです。
日本で売ってるカルシウムサプリは、平均で1日500mgのカルシウムが入ってるので要注意です。
カルシウムのサプリを飲んでなくても、マルチビタミン剤や健康食品などにも、多くの量のカルシウムが入ってる場合があるので買うの時にはカルシウムの含有量をチェックしてから購入することを勧めます。