慢性腰痛は認知行動療法で治せる!

特に原因のない慢性の腰痛は認知行動療法で治せるという話です。

認知行動療法というのは、

ものの見方を変えてストレスを減らしていく治療法のことです。

たとえば、

仕事で失敗すると、「私はダメな人間だ」といった考え方が自動的に浮かんで気持ちが落ち込む時、

そこで「『私はダメな人間だ』という思考が浮かんだ」と考えて自分を客観視し、「誰でも失敗はある」という現実的な考え方に切り替える

といった手順で進んでいく、シンプルな手法です。

認知行動療法の効果は高い。

オックスフォード大学で行われた、過去に行われた腰痛と認知行動療法の実験1,629件から、質が高いデータだけを29件にまで絞り込んだ後、温熱治療や牽引療法、運動療法といった腰痛定番の治療法との効果を比較しました。(ソース)

その結果は、

認知行動療法は、腰の痛み、障害、生活の質などの面において、安静治療や他のガイドラインに沿った治療法とくらべても、すべての年齢層にたいして長期的に改善したのです

他の治療法にくらべても、認知行動療法の効果はかなり高いということです。

認知行動療法で腰痛を治すには。

1.そう簡単に腰は傷まないことを学ぶ

腰痛がヒドい人は、つい腰をかばった動きをして、結果として運動不足になりがちです。

腰痛の原因は姿勢が悪いということは科学的にはまったく証明されてません。(2010年悪い姿勢で働く人を調べても姿勢と腰痛に関連性は認められなかった ソース

姿勢の悪さや周辺組織のダメージはほぼ腰痛とは関係がないので、「ここで腰を曲げたら痛みそう」とかびくびくしないことです。

2.腰の痛みが脳の不調で起きることを理解する

次に、脳の不調で腰痛が起きるメカニズムを頭にたたきこみます。

腰痛診療についてのガイドライン(2004年 バックペイン ヨーロッパ)によると、腰痛の85%には明確な原因がなく大半は心理的なものと書いてあります。

腰痛は脳の妄想ではないかというのを理解するためにも、以下の本を参考にするといいと思います。

3.あえて腰の筋肉に負荷をかけてみる

軽く腰を反らせた姿勢を取りながら、1日に15分のウォーキングを行います。

あえて腰に負荷をかけることで、少しずつ腰痛への恐怖感を取り去っていくわけです。

4.痛みの変化を毎日記録する

1日に感じた腰痛の平均値を、10段階で評価して毎日記録します。

同時に、その日にあった仕事やイベントなども残していくと、「自分は会社のストレスで腰痛が起こりやすいのかな」と分かっていくようになります。

とにかく腰痛が起こる心理状態を把握するのが大事です。

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