アーモンドやくるみ、カシューナッツなどのナッツ類。炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など栄養素が豊富で、さまざな健康・美容効果があることで知られています。
特にクルミとかは、体の若返りに効いたり(ソース)、脳の働きを上げたりといったデータがあって、優秀な食品だと思います。
問題は、
具体的にどれだけ食べたらいいの?
どれだけのメリットが得られるの?
って2点が気になりますが、それを徹底的に調べた研究(ソース)があって、かなりガイドラインが明確です。
これは過去に行われた20件のナッツ研究をまとめた系統的レビューで、37万6228人分のデータが対象で、信頼性が高い内容と言えます。
ナッツであらゆる病気のリスクが下がる
結論から引用すると、
” ナッツの消費量の多さは、心疾患、がん、総死亡率、呼吸器系疾患、糖尿、感染症といったリスクの低減と関連があった。”
ということです。
ナッツを食べる量が多い人ほど、あらゆる病気のリスクが減るということになります。
1日20〜28グラムがベスト
とはいえ「好きなだけ食べよう!」と言うのはナッツ類はカロリーが高いし、食べすぎると肌荒れ、便秘などの問題ものでてくるので、無理な話です。
具体的にどれだけ食べればいいかと言うと、
1日20〜28グラムの範囲がベスト!
ナッツの種類はなんでもOK!(ピーナッツを除く)
という感じです。1日28グラムというと、だいたい150〜200kcalの範囲なので太る心配もなさそうです。
このラインより多く食べても、特にメリットが増加しないので、これぐらいをめどに食べるのがいいです。
さらに細かくナッツのメリットを見ると、
1日28グラムのナッツで、
心疾患が21%減
癌リスクが15%減
総死亡率が22%減
という感じになっていて、かなりいい結果が出てます。
まとめると、
「やっぱりナッツは素晴らしい」って結論ですが、ここで難しいのはカロリーとの兼ね合いかもしれません。
カロリーの質という観点(カロリーの質が高い食品さえ食べていれば、食べ過ぎてもそうそう太らないし病気にもならない)からすると、ナッツは今一つ食品の満足度(食べた後に満腹感が得られるかどうか)が低いからです。
それでもナッツの効果は素晴らしいので20-28g程度のナッツを食生活に取り入れていくのありだと思います。