コーヒーが健康に良いというということは科学的に認められています。
ハーバード大学によるイギリスの20万8501人の男女を30年間追跡した膨大なデータ(ソース)で、糖尿病や心疾患などの早期死亡率を下げるという結果が出ています。
カフェインで体が若返る?
それまでは「コーヒーの何がそこまで体にいいのか?」というのは不明だったのですが、2017年にスタンフォード大学が行った実験(ソース)によれば、「やっぱりカフェインは大事なのじゃないか?」という結論がでていて、炎症に効くのでは?と考えられてます。
これは約100人の男女を対象にした研究で、健康な20-30代と、60才以上の高齢者から血液を採取し、それを10年にわたって続けて、若者と高齢者は「どの遺伝子が働いてるのか?」ということを調査しました。
やはり炎症で体が老ける!
その結果、「インターロイキン-1ベータという炎症物質を出す遺伝子がポイントでないか?」ということになり、今度は高齢者チームを2つのグループに分けました。
- 炎症遺伝子が活発に働いてるグループ
- 炎症遺伝子が働きが鈍いグループ
すると、炎症遺伝子が活発な人は、血圧が高くて動脈も硬い傾向がはっきり現れました。
やはり、炎症は老化と深い関わりがあるようです。
カフェインが炎症物質をブロック!
コーヒーはどう関係するかと言うと、
- コーヒーをよく飲むほど炎症遺伝子の活性が低かった
- 生体外実験をしたところ、カフェインに炎症物質をブロックする働きが確認された
となっています。
つまり、カフェインが炎症の原因のひとつを止め、結果として体の若返りに効いてるということですね。
研究者によれば、
”コーヒーと同様にカフェインの摂取にも、長寿との相関があることはよく知られてきた事実である。
これだけ多くの人に愛される飲み物に、ここまで直接的なメリットがあるのは驚きだ。
今回の研究は、上手く年を取れる人の謎を解明するのに役立つだろう。”
ということです。
炎症系の遺伝子が活性化してても、カフェインでブロックできるのがすごいですね。
炎症の経路は他にも多くあり、以前「カフェインの入ってないコーヒーでも長寿の効果がある」という結果もあるので、まだコーヒーには謎が多いようです。
とりあえずコーヒーが好きな人は毎日飲み続けてると長寿やアンチエイジング的効果が得られるかもしれません。