体に活を入れて細胞レベルで若返らせるホルミーシス

ホルミーシスとは、心身に加えられたストレス(負荷)に対して、身体が少し頑張って抵抗して、結果、身体が活性化する生体反応の事です。

ざっくり言うと「少しの毒なら逆に体にいい」という1940年代に生まれた考え方です。

細胞レベルで体を若返らせるポイントとしてオートファジーについて以前書きましたが、オートファジーとともにアンチエイジングの重要ポイントです。

細胞レベルで若返る機能を活性化する3つのポイント

適度なストレスで細胞に気合いを入れる

オートファジーは、

  1. 少しの毒を体にあたえる
  2. 体が毒に抵抗して張り切る
  3. 体から毒が消える
  4. 張り切ったぶんだけ元気になる

という仕組みです。

毒の量が多すぎると抵抗すらできませんが、適量なら逆に前よりも体が活性化するわけです。

毒というと恐ろしげですが、ホルミーシスは普通に身の回りにあふれていて、その典型的な例がエクササイズです。

適度な運動は体にストレスをあたえ、それに応じてホルミーシスが発動します。

つまり、運動で筋肉が増えたり、血の流れが良くなったり、ミトコンドリアが活性化するのは、すべて体が抵抗してくれたおかげということです。

逆に、運動不足だったり、野菜を食べずにフィトケミカル(植物性食品に含まれる色素、香り、苦み等の成分、ポリフェノール、カロテノイドなど)が少なかったり、摂取カロリーだけは多い状態が続くと、

  1. ホルミーシスが発動しない
  2. 体がなまけだす
  3. 細胞がエネルギーを作らなくなる
  4. 不調になる

という悪循環が始まることになります。

細胞に元気よくいてもらうためにも、定期的なホルミーシスの発動は必要ということです。

ホルミーシスを発動させるには?

エクササイズのほかにホルミーシスを起動させるテクニックとしては、

プチ断食で一時的に低カロリーの状態を作る
短期間だけ三大栄養素のバランスを変える(短期的な糖質制限とか)
低温状態(冷水シャワーなど)
高温状態(サウナなど)
赤外線、または近赤外線
紫外線(日光浴とか)
低酸素状態(呼吸断食とか)
フィトケミカル(ポリフェノールとか)
一部の化合物(カフェインとか)

などがあげられます。

いずれもミトコンドリアを活性化させて、細胞レベルで体を元気にしてくれる効果を持っております。

なかでも効果が高いと思われるのが、

HIIT
ポリフェノール

の2種類です。

とにかくどっちもミトコンドリアの活性効果がすごいと言えます。

とくに、すでに定期的に運動をしている人だと普通の筋トレや有酸素運動は効きが悪くなるので、HIITで細胞に活を入れてあげるのが大事かと思います。

以上のように、細胞レベルで若返りに効くホルミーシスの話でした。エクササイズをやっていない人は始めたり、プチ断食(12時間以上絶食する)や、HIITなど試してみてはいかがでしょうか?

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