若作りはアンチエイジングである!

ワイズマン博士著書の「その科学があなたを変える」のなかに、「自分は若いと思えば本当に若くなる」と主張しているのですが、そこで取り上げられているハーバード大の論文(ソース)によると、
見た目を実年齢よりも若くしている人は実際に健康的で病気になりにくいという結果があります。

これは、見た目の若さと老化リスクの関係について調べた統計調査で、以下のような傾向が見られました。

    1. 髪型を若く見えるように変えた女性の被験者は、血圧が下がってリラックス状態に変わりました。その後、彼女たちの顔写真を撮り、髪の部分だけを切り取って第三者に採点してもらっところ、以前よりも「見た目が若くなった」との評価を受けた。

    2. ユニフォームが決まっている仕事など若作りしたファッションができない職業についている女性は、服装が自由な仕事をしている女性にくらべて病気にかかる確率が高かった

    3. 若ハゲの男性は、髪がある男性にくらべて老化の兆候がはやく見られ、前立腺がんや心臓病にかかる確率が高かった。研究者は、ハゲた自分を見ることで精神が落ち込み、老化が早まるのではないかと推測しているようです。

    4. 若くして子どもを作った女性は、遅くに子どもを産むと女性にくらべて寿命が短い傾向があった。これに対して研究者は、遅い時期に出産をすると、年をとってからも若い子どもたちに囲まれるため、気が若いままでいられるのが原因だと考えているらしい。

もちろん、「若ハゲの人は男性ホルモンが多いから前立腺がんのリスクも高いのでは?」とか「ユニフォームを着る仕事の労働環境の問題もあるのでは?」という可能性もあるので、これだけで「気持ちが若いと老化が遅くなる!」とは言い切れないですが、髪型を変えただけで、気分が良くなりリラックスできたということは十分アンチエイジングに効いていると考えられます。

この論文を書いたエレン・ランガー教授が1979年に行った実験(「老い」に負けない生き方)では、70〜80代の男女に20年前の服を着せて、その当時の映画や音楽を鑑賞してもらったところ、1週間で認識能力がアップし、全身の炎症が減り、運動機能も復活したそうです。

ということで、年相応の服や髪型ばかりでなく少し前の年代のものでも十分なので、若作りをしてみると、見た目だけでなく、体も脳も若返るということです。簡単なのでぜひ取り入れてみたいところです。

日本は若作りすると「いたいよね」などと批判されるかもしれませんが、他人なんて自分の健康のことを気にしてくれるわけではないので、よっぽど奇抜でない限り気にしないことが一番です。

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