チートデイはカロリー制限したダイエットを続けている途中に、「好きなものを好きなだけ食べられる日」のことです。
カロリー制限をずっと続けるよりも、定期的に自由に食べられる日を作ったほうが、実は体脂肪は減りやすいという考え方です。
カロリー制限を続けると人間の脳はホルモンを調整し始めて、自動的に痩せにくい体になってしまいます (甲状腺ホルモンが減ることで基礎代謝が下がります)。
ところが定期的なチートデイを行うと、脳が安心するので、体脂肪も安定して減り続けるというわけです。
いまのところチートデイに関する実験は少ないので、
- 実際どれぐらいの効果があるの?
- どれぐらいの間隔でやればいいの?
という疑問は残っています。
11日ごとに3日のダイエットオフ日を作る
2014年のイランの研究チームによる実験論文(ソース)によると、60人の女性を対象にチートデイの効果をチェックしました。
この研究者はチートデイを「カロリーシフティング」と呼んでますが、同じことです。
参加者はみんなBMIが25以上の太め体型で年齢は26から45才。全員に以下の方法で6週間のダイエットに挑戦してもらいました。
- フェイズ1
- 1日1200kcalの食事を11日間つづける
- その後、3日間だけカロリーを気にせず食べる
- フェイズ2
- 1日1200kcalの食事を11日間つづける
- その後、3日間だけカロリーを気にせず食べる
- フェイズ3
- 1日1500kcalの食事を11日間つづける
- その後、3日間だけカロリーを気にせず食べる
参加者の維持カロリー(現在の体重をキープするのに必要なカロリー)は平均で2,000kcalです。
また、カロリー制限期の栄養バランスは、
- 炭水化物55%
- タンパク質25%
- 脂肪20%
チートデイで体脂肪が減った!
普通のダイエットの常識で考えると、参加者は実験後に3.3キロの体脂肪が減るはずです(チートデイに異常なほど食べない限りは)。体脂肪は1キロあたり7,000kcalですからね。
ところが、実際の結果は、
- 参加者の体脂肪は平均で8.04キロ減!
- 実験から42日が過ぎてもリバウンドなし!
という感じで、素晴らしい結果となっています。
この実験はBMIが25以上の女性を対象にしたものなので、痩せ気味の人だと同じ結果にはならないはずです。
チートデイなしでカロリー制限を続けたグループとの比較データも欲しいところです。
ですが、おそらくだらだらとカロリー制限を続けるよりは、チートデイを作ったほうが効果が高いのは間違いなさそうです。
なによりチートデイを作ったほうが精神的に楽ですから、目標に達成するまでダイエットを続けられそうです。
ということで、カロリー制限のダイエットをするにはチートデイを作るべきです。