先日水で集中力と記憶力が増すという記事を書いたのですが、今回はメンタルの話です。
2014年に「1日に2.5リットルの水分補給で気分が良くなる!」という論文が出ていて興味深いです(ソース)。
水分不足でメンタルが悪化
これはフランスで行われた実験で、水分補給がメンタルに与える影響を調べています。昔から「水分不足はメンタルを悪化させる」ってデータは存在していて、
集中力の減少(ソース)
疲労感の増加(ソース)
認知機能の低下(ソース)
といった現象が報告されています。
そこで、具体的に「どれだけの水を飲めばメンタルは改善するのか?」という疑問について調べたのがこの研究です。
まずは52人の参加者を2つのグループにわけました。
- 多いグループ:普段から水を飲む量が多いグループ。具体的な量は1日2〜4リットル。
- 少ないグループ:普段から水を飲む量が少ないグループ。具体的な量は1日1.2リットル以下。
そのうえで、
多いグループは、1日の水分補給を1リットルまでに減らす
少ないグループは、1日の水分補給を2.5リットルまで増やす
という指示をあたえ、6週間の変化を見ました。
1日2.5リットルの水分補給
その結果は、
- 普段からたくさん水を飲む人が水分補給を減らすと、平常心、幸福感、活力が下がり、全体的にネガティブな感情が増えた。
- 普段からあまり水を飲まない人が水分補給を増やすと、眠気や疲労感が減り、集中力が上がった。
- どちらのグループも、1日に2.5リットルの水分補給でもっとも気分が良くなった。
という感じになっています。
普段の水分量によって効果の差はあるものの、全体的には1日2.5リットルがベストのようです。
この研究には限界もあって、
実験期間中はエクササイズが禁じられている(疲労感が減ったのは運動してないからかも)
水だけでしか実験していない(カフェインの効果はよくわからない)
実験環境が参加者の気分に与えた影響を除外できないなどの問題はありますが、
とはいえ、水分不足でメンタルが悪化するのは間違いないので、
普段から水を飲む量が少ない人は、さらに水を飲むと気分が良くなる!
普段から水を飲む量が多い人は、水分を減らすとメンタル悪化しやすい!
とは言えそうです。
とりあえず1日2.5リットルの水分を目指して飲むのがよさそうです。