2017年の水で頭が良くなるという実験研究があり、面白い結果になっています(ソース)。
これは114人の男女を対象にした実験で、水分の摂取が脳の機能に与える影響をチェックしたものです。
水分が足りないと脳の働きが悪くなると考えられてますが、この研究は、とくにのどが渇いてないときに水を飲んだらどうなるか?ということを調べています。
最大で注意力が23%もアップ
実験では、参加者を以下の3グループにわけました。
- 25mlの水を飲む
- 300mlの水を飲む
- 水を飲まない
その後、20分ほどの休憩を置いて、全員の注意力と記憶力を計るテストをしたところ、
注意力
- 水25ml=12%向上
- 水300ml=23%向上
- 水なし=1%低下
記憶力
- 水25ml=2%向上
- 水300ml=6%向上
- 水なし=1%低下
のどの渇き
- 水25ml=11%上昇
- 水300ml=56%低下
- 水なし=6%上昇
気分
- 水25ml=15%改善
- 水300ml=18%改善
- 水なし=5%改善
みたいな結果でした。結構はっきりと違いが出てますね。
のどが渇いてなくても、水を飲めば脳の機能は良くなる
この論文の傾向は、
別に脱水状態じゃなくても、水を飲むほど注意力と記憶力が上がる
のどは乾いたままの状態でも、とりあえず少量の水さえ飲めば脳の機能は上がる
と言えそうです。
体内の水分が足りている状態でも水を飲むと頭が良くなるということですね。それも25mlという少量でも効果が出てるのが興味深いです。しかも気分まで改善するというのもすごいです。
ちなみに、水でここまで脳の働きが変わる理由は不明で、体内の水分が足りている以上は、脳が何らかの錯覚を起こしてるのではと考えられます。
砂糖水で口をゆすぐだけで意志力があがるという研究結果もある(ソース)ので、これに近いメカニズムなのかもしれません。