仕事を先延ばししてだらだらしていると、日常的なストレスがホルモンを暴走させて体にダメージを与え、死亡率まで高くなってしまいます。(ソース)
これはどういう仕組みでそうなるかと言うと、
仕事をダラダラやっててストレスが高まると、まずは脳の原始的なエリア(扁桃体)がパニックを起こし、内分泌系に「なんとかしろ!」と命令を出します。
次に、命令を受けた内分泌系は、下垂体からACTHとTTHってホルモンを分泌します。
これが副腎に影響をあたえて、コルチゾール(ステロイド)の分泌を促進します。
コルチゾールは、強いストレスを受けたときに作られるホルモンで、
体に以下のような変化が起きます。
- ストレスを受ける
- 副腎がコルチゾールを作り出す
- 血糖値があがる
- インスリンの分泌量がさがる
- アドレナリンが心臓のスピードをあげる
- コルチゾールが血管をせばめる
- 全身が緊張してテンションがあがる
コルチゾールは、ストレスや外敵に備えて闘争心をあげる働きを持っています。
そして、ACTHが甲状腺に影響をあたえて、心拍数や代謝が激しくあがります。
無闇に心臓がドキドキするので、人によっては不安やうつ症状が出たりします。
この不安が原因でさらにストレスが高まり、再び脳がパニックを起こすという悪循環となってしまいます。
つねに体内にコルチゾールが多く分泌されていると、どんどん全身がストレスホルモンに慣れていって、やがて、どれだけコルチゾールが増えても体が無反応になってしまいます。
本来ならば、コルチゾールが白血球の暴走を食い止める役割をしていますが、全身がコルチゾールに反応しなくなってるので、白血球が暴走して体を傷めつけまくって、体が慢性炎症になってしまいます。
ストレスホルモンを作り出すにはエネルギーが必要なので、そのために副腎に近い肝臓に脂肪をため込もうとします。
その結果として脂肪肝の状態になり、さらに全身の炎症が進ます。
以上のように、初期のストレスがホルモンの連鎖を生み出し、それが心臓を傷めつけ、全身に炎症を起こし、さらには内臓の脂肪を増やして死亡率を高めていくわけです。
過労死などは、まさにこのメカニズムが効いてると言えます。
仕事の先延ばしだけでなく、日常のストレスが積もっても同じ問題が起きてしまうので、ストレス解消は日頃から行うことが必要です。