2017年に「マウスウォッシュで寿命が縮むかも!」という怖いデータ(ソース)が出ています。
口臭予防、歯肉炎予防でマウスウォッシュを使ってる人も多いでしょうが、マウスウォッシュのせいで糖尿のリスクがあがるという結果がでています。
これはハーバード大学の論文で、太りぎみの男女1206人を対象にした観察研究です。
年齢は40〜65才で、糖尿病や心疾患にはかかってない人だけを対象にしています。
マウスウォッシュで糖尿病リスクが55%増加
この研究は、
- 研究のスタート時に、みんなどれだけマウスウォッシュを使ってるかをチェック
- 3年後にどうなったかを調べる
という感じです。
これで、マウスウォッシュを使ってる人と使ってない人の違いがわかるわけですね。
結果は、
マウスウォッシュを使わない人にくらべて、マウスウォッシュを1日に2回以上使う人は、糖尿病の発症リスクが55%あがる
ということでした。
この数値は、食事、歯磨きの回数、睡眠の質、処方薬の有無、空腹時血糖値、年収などの要素を調整した後に出たものです。
マウスウォッシュで口内の良い菌が死ぬ
どうしてこんなダメージが出たかというと、「マウスウォッシュで口内の良い菌が死ぬから」です。
研究者によれば、
” 口のなかには大量のバクテリアが住み着いている。
このバクテリアは硝酸塩を亜硝酸塩に代謝する働きを持つ。
口のなかで生まれた亜硝酸塩は消化器官へ送り込まれ、一酸化窒素に変換される。”
とのことです。
一酸化窒素は重要な働きを持つ物質で、代謝をコントロールしたり、血流をアップさせたりなどの働きをしています。
さらに、一酸化窒素は体内のインスリンレベルも調整していて、一酸化窒素のバランスが崩れれば、糖尿病の発症につながるというわけです。
流れは、
- マウスウォッシュで口内の良い菌が死ぬ
- 口の中で亜硝酸塩が作られなくなる
- 体内の一酸化窒素レベルが減少
- インスリンの分泌が悪化
- 糖尿病が発症
という感じです。
口の健康が大きく影響しているわけですね。
口内細菌は肥満の予防
ちなみに、2017年2月に出た論文(ソース)によれば、「口の中の良い菌は糖尿病や肥満から守ってくれる働きがある」とのことです。
腸内細菌をケアするのは大事なのはもちろん、口内細菌も注意してあげる必要がありそうです。
” マウスウォッシュにふくまれる抗菌剤には、良い菌と悪い菌を区別する能力はない。
特定のバクテリアを狙い撃ちするのではなく、口の中の菌を手当たりしだいに殺していく。”
ということで、やはり無闇にマウスウォッシュを使わないほうが良いようですね。
ココナッツオイルでマウスウォッシュをするというのも代替案かもしれません。