マクマスター大学などのチームによる研究によると「コロナ過で不安になり運動が続かない」という結果(ソース)が2021年に出ています。
これは1669人を対象に、新型コロナ下での運動習慣について調べたもので、おおよその結果はこんな感じです。
パンデミック時には、ほとんどの人の運動量が約10%減り、ストレスも約20%増加していた
つまり、新型コロナでメンタルヘルスが悪化した人ほど運動をしなくなり、その結果としてストレスが増えたということです。
研究チームによれば、
” 運動は不安を軽減すると言われているが、多くの回答者は不安で運動ができないと感じていた。
ゆううつ感の強い回答者は運動に対するモチベーションが低く、モチベーションの低下はゆううつ感の症状のひとつとなる。”
不安で運動が出来なくなり、運動をしないせいで不安が増し、さらに運動ができなくなり、そのせいでさらに不安が増すというマイナスのスパイラルに入ってるのではないか?ということですね。
メンタルが低下すると体を動かしたくなくなるのは当然と言えば当然ですけど、どこかで悪循環を断ち切らないと、いよいよ事態は悪化しそうです。
ちなみに、この問題を解決するために、研究チームは以下のような対策を提唱しています。
- 「少しの運動でも、全く運動しないよりはましである」という考え方を取り入れる
- 不安を感じたら運動強度を下げる
- 毎日ちょっとずつ体を動かす
- 座りっぱなしの時間は、立ったり動いたりして休憩する
- 運動の予定も、他の予定と同じようにカレンダーに入れて計画する
いずれも小さな介入ですが、カレンダーに運動、例えば散歩などの予定をいれておくのはいいかもしれません。