糖質と脂肪は両方ともに同じように人を太らせる

ダイエットを語るとき、「太る原因は脂肪だ!」か「真の悪は糖質だ!」って主張の2つにわかれる傾向にあります。

でも実際は両方に差異はなく、第一線の肥満研究者でそういうことを言ってる人はまずいないかと思います。

糖質と脂肪の太りやすさに差はない

というのも、高脂肪食と高炭水化食の太りやすさをくらべた研究は多くあって、そのほぼすべてが「両者に違いはない」って結論がでています。 (ソース1ソース2

また、カロリー制限をしない状態で、高脂肪食と高炭水化物食の太りやすさをくらべた研究も大量にあって(ソース1,ソース2,ソース3,ソース4)、

どれもが、やはり「ほとんど変わらない」か「脂肪のほうがやや太りやすい」という結論になっています。

脂肪のほうがカロリー密度(1gあたりのカロリー量)が高くて、どうしても食べ過ぎてしまうので脂肪のほうがやや太りやすい結果も出ています(ソース)。

問題は食品の刺激度とカロリー密度

以上の結論は、短期的な実験(ソース1,ソース2,ソース3)でも長期的な実験(ソース4,ソース5,ソース6)でもほぼ同じようなデータが出ていて、「糖質または脂肪こそが太る原因!」という説の強力な反証になっております。

つまり、脂肪だろうが糖質だろうが、食べ過ぎれば同じように太るわけです。

研究者によれば、

” 数々の実験は、脂肪と糖質が食事の満足感にあたえる影響を調べてきた。しかし、カロリー量と脳への刺激を同じレベルに調整した場合、両者には何の違いも見られなかった。”

” 問題は脂肪や糖質ではない。重要なのは、食品の刺激度とカロリーの密度だ。この点だけは非常に明白で一貫している。

そのため、重さに対してカロリー量が多い食品は、簡単に食べ過ぎにつながってしまう。”

ということです(ソース)。

まとめ

以上、糖質や脂肪のどちらかだけが肥満の原因ということはないという話でした。

1年の期間で見た場合は、糖質制限食のほうがダイエット効果が高いって研究はあるのですが、これは、

  1.  糖質を避けると、自然に加工食品の摂取量が減る。
  2.  糖質が減ったぶんタンパク質の摂取量が多くなり、満腹感が続きやすい。

ということが大きい原因と考えられます。

とにかく、糖質や脂肪の量ではなく、あくまで脳への刺激レベルが下がって、食べすぎを防いでくれたことでダイエット効果が出たということです。

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