アボカドの食欲を抑える効果がすごい!

アボカドが優秀な食材なのは有名だと思います。

栄養が豊富なのはもちろん質がいい脂肪もたっぷり(MUFAという不飽和脂肪酸)で、常備の食材にしていいレベルです。

私もアボカドはいつもあって、最近のお昼はほぼアボカドトーストです。

で、2019年に出た論文(ソース)は「アボカドの空腹解消効果がすごい!」という内容になっています。

これはイリノイ工科大学の研究で、肥満に悩む31人の男女を対象にしてます。年齢は20〜65歳で、皆さん太ってはいるものの基本的には健康体な人たちです。

実験はクロスオーバー形式で、以下の3パターンの食事を全員が順に実践していきます。

  1. いつもの食事で炭水化物からとってるカロリーを68gのアボカドに置き換える
  2. いつもの食事で炭水化物からとってるカロリーを136gのアボカドに置き換える
  3. 低脂肪&高炭水化物の食事をする(コントロール群)

もちろんどの食事も総カロリーとタンパク質量は同じにそろえてますが、アボカドグループは40%が脂肪で50%が糖質、コントロール群は脂肪が14%で糖質75%って割合になっています。

その上で、食事から6時間後に、全員の主観的な満腹度や空腹ホルモン(グレリンやGLPなど)を計測したところ、結果は、

  • 136gのアボカドを食べると、コントロール食より食後の空腹感が約15%ほど低くなる(68gのアボカドだと6%ぐらい)
  • 136gでも68gでも、アボカドを食べるとコントロール食より30%ぐらい満足度が増える
  • 参加者の主観とホルモンの変化は対応しており、アボカドで空腹感が消えた人ほどグレリンやGLPの量が少なかった

という感じで、やはりアボカドは空腹感を抑える働きが結構あるようです。

この論文では「まだアボカドでなぜ空腹が減少するのかは分からない」とのことですが、アボカドは「食物繊維」と「MUFA」(不飽和脂肪酸)が豊富なので、別に食欲がまぎれても不思議ではないです。

食物繊維もMUFAも消化が遅いので満腹感が長続きしやすいですから。

実験デザインが現実の食事パターンをシミュレートしてないので、アボカドがどこまでばか食いの解消に役立つかは分からないですが、どっちにしてもアボカドが健康食なのは間違いないので、ハイカロリーを気にせず食卓に取り入れてみるといいと思います。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *