孤独もうまく使うとスキルアップするし自己成長する

長く孤独にいるとメンタルにも体にも悪いということは知られていますが、 なにごとも絶対悪は存在しないので、あらゆる孤独が悪いわけはありません。

事実、過去に孤独にも効用はあるという記事も書いています。

ひとりぼっちにもメリットがある!

2021年に出たデータ(ソース)も「孤独の効能」に関することで面白いと思います。

結論から言うと、

自律的なモチベーションがある人なら、孤独は逆にメリットが多くある!

となっています。

「一人だと自分だけで行動と計画を決められるから最高だ」というタイプのモチベーションがある人にとっては、逆に孤独はポジティブな経験を生み出す土台になるってことですね。

これはレディング大学の観察研究で、思春期(13から16歳)、成人(25から55歳)、高齢者(65歳以上)を含む2035人の男女を集めて、「新型コロナ中のロックダウンのせいで一人でいる時間が良かったか?悪かったのか?」みたいなアンケートを行いました。

イギリスは3カ月間のロックダウンをしているので、ふだんよりも結構孤独の時間が長かったみたいです。

すると、結構な数の人が「孤独が役に立った!」と回答していて、具体的に以下のようなメリットをあげる人が多かったとのことです。

  1. 自分とのつながりが増えた
  2. 自分で考えて自己管理する能力が増した
  3. 自律的なモチベーションが増した
  4. 専門的なスキルがアップした
  5. 自己成長した
  6. 自己効力感が増した
  7. レジリエンスが増した
  8. プレッシャーから解放された
  9. 自分を振り返ることが増えた
  10. 環境に感謝するようになった
  11. 精神性がアップした
  12. 穏やかな気分が増した

ということで、結構な人がロックダウンのあいだにメリットを報告したそうです。

もちろん「寂しい」みたいなデメリットをあげた人もたくさんいたみたいです。

この現象について研究チームは、

”この調査は2020年の夏に行われ、私たちは、その間に多くの人が趣味や関心事を再確認したり、散歩やサイクリングで自然への感謝の気持ちを深めたりした。

私たちが「自律的なモチベーション」(自分のために一人で過ごす時間を選択すること)と呼ぶ要素は、ポジティブな幸福感の重要な側面であるようだ。”

と述べていて、あくまで自律的なモチベーションがある限り、孤独はとても役に立つのではないかという結果になったということです。

ちなみに、孤独のメリットは世代によって多少違いがあるみたいで、

  • ティーンエイジャーの場合、孤独によって「自分が有能だと感じる機会を得た」や「自己成長を経験した」みたいな報告がとても多かった。一方で、孤独による自律性にはあまり関心がないらしく、具体的には「一人で過ごす時間は、自分の人生の方向性を考えるのにとても良い」や「孤独は物事を解決し、自分の考えをまとめる時間を与えてくれる」みたいな証言が多かった
  • 中年期の大人は、ひとりの時間を「自律的で外部からのプレッシャーが少ない」や「自分の能力を高めるスキルを身につける機会だ」と答えるケースが多かった。たとえば「自分の欲求や必要性、希望に耳を傾けることを学んだ。自分の好きな瞬間や活動を楽しもうと思った」みたいな感じ。
  • 高齢者(59から85歳)はスキルの向上や自己効力感にはあまり関心がなく、どちらかと言うと「他者からのプレッシャーから解放され、自律していると感じられた」みたいな側面を評価していた。具体的には「孤独のなかで静かに一人でいるのは私自身の選択によるものです。世の中で起こっているすべてのことから自分を切り離すのは良いことです」みたいな感じ。

という感じだったそうです。

これは、ライフステージによって孤独から得られるメリットは変わるということだということですね。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *