ヨガで頭がよくなるという記事は以前に書いたのですが、脳に対する良い影響がある可能性は高そうです。
まだメカニズムはよく分かってませんが、ヨガを定期的にやっている人は脳のいくつかの領域で灰白質が増えるという報告があります。
2022年に出た研究(ソース)では、脳の働きがちょっと下がってきて、なお心臓や血管の病気リスクが高い女性が、ヨガによって脳の状態が改善するかどうかを調査しています。
このランダム化比較試験は、22人の女性(平均年齢61歳)を対象にしたもので、
- 主観的な認知機能の低下とひとつ以上の心血管リスク因子を持つ人だけを選択
- 参加者を、12週間のヨガ(クンダリーニヨガとキルタンクリヤ(瞑想))、または記憶の強化トレーニングのどちらかへランダムに割り分ける
- 参加者の脳の灰白質をMRIで調べ、さらに記憶機能質問票(MFQ)を含む認知テストを指示。脳の構造と機能にどんな変化が起きたかを調べる
みたいになってます。
12週間のヨガで、果たしてどんなメリットが得られたのか、ということですね。
すると、最終的な試験では、記憶トレーニングをしたグループは、脳のいくつかの領域で灰白質体積の有意な減少が見られたのですが、
ヨガを続けたグループには灰白質体積の増加または安定がみられたそうです!
また、MFQのスコアには両グループ間で有意差はなかったが、ヨガグループのほうが不安と抑うつが有意に減少していたとのことです。
こうして見ると、ヨガをやると不安のストレスが減り、それによってストレスホルモンの分泌が下がり、最終的に脳の厚みが増すって感じなのでしょうか。
研究チームも「ヨガのトレーニングは加齢に伴う神経変性や認知機能の低下を軽減するのに役立つかも!」と言っているので、もう少しヨガを増やしてみようかなと思いました。