チーズは発酵食品で、以前の記事(発酵食品は心にも体にも良い)で紹介したように様々なベネフィットがあります。
コペンハーゲン大学の研究で被験者に3パターンの食事を2週間行ってもらいました。(ソース)
1つはミルクが多い食事
2つはチーズが多い食事
3つは乳製品を無くした食事
それぞれの食事を摂った被験者の腸内環境を調べると、チーズを多く食べたグループが人間の体に良い腸内細菌が増えた時に分泌される腸内の短鎖脂肪酸(Short-chain fatty acids)が増えていました。
この短鎖脂肪酸は腸のバリアに穴が開いてしまうリーキーガットを防いでくれる効果もあります。
脂肪分のデメリットはどうでしょうか?
高脂肪食は心疾患のリスクをあげてしまうと言われているのでそのデメリットについての調査研究もあります。(ソース)
レディング大学の2016年の論文によれば、ミルクなどの乳製品を摂っても心疾患のリスクが上がったり悪玉コレステロール(LDL)が悪化することはないという結果があります。
ただしバターだけはLDLコレステロールを増やす可能性が高いということが分かってます。
大好きなバターですが控えめにした方が良いようです。
乳製品の中でもチーズは特別?
チーズに関して食べる人ほど心疾患のリスクが下がるということが確認されています。
この実験研究では1日に145gのチーズを食べると(結構量多いですね)メタボリックになる可能性が19%低下し、善玉(HDL)コレステロールの減少リスクが13%低下し、LDLコレステロールは6.5%減少しさらに中性脂肪にも影響がなかったという結果がでています。
高脂肪食は体内に炎症を起こして老化の原因になると言われてるのですが、2017年の研究によるとチーズに関してはその問題が確認されてません。
一日総摂取カロリーの14%をチーズで超えなかったら体内の炎症も起きないし糖代謝の問題も起きないことが分かってます。
まとめると、
腸内環境を整えてくれて脂肪食品の悪い点は一切ないチーズ食べるしかないですね。
どれくらい食べたらいいかというと普通の人の摂取カロリーが2000キロカロリーだとすると70-80gぐらいのチーズで十分のようです。これでも食べなれてないと案外多いと思います。
赤ワインのお供にチーズ、いいのではないでしょうか? でも飲みすぎに注意してね。