二日酔いの原因は何?
二日酔いが起こる原因は、大きく2つあると言われてます。
1つ目はアセトアルデヒドです。
アルコールは、体内に入ると肝臓で分解され、アセトアルデヒドという成分に変化します。
アルコールを摂取しすぎると、アセトアルデヒドが全身にまわって神経細胞に影響を与え、二日酔い特有の頭痛や全身のだるさを引き起こしていると考えられます。
2つ目は、逆流性食道炎です。
ふだん、胃と食道は逆流を防ぐために細く締まっていますが、お酒を飲むとアルコールの作用で緩んでしまいます。
そうなると胃液が食道に流れてしまい、吐き気・胸焼け・胃のムカムカといった二日酔いの症状を発症します。
しかし、他にも原因があると言われていますが、詳細はまだ解明されてません。
二日酔いに効くサプリなどがありますが、科学的に効果はあるのでしょうか?
ヘパリーゼやウコンなど色々ありますが、二日酔いに効くという科学的根拠はありません。
効果的な二日酔いの対策はあるの?
お酒を飲む時に水を交互に飲むといいとか、お酒を飲む順番によって二日酔いになりやすいとか、言われてますが、残念ながら二日酔いにこれは効く!という対策はないのです。
水を飲むことはその分お腹が一杯になって飲酒量が減るので飲みすぎを防ぐという意味はあります。
2015年にユトレヒト大学で二日酔いに関する実験を行いました。
790人ほどの学生を対象に1つはお酒と水を交互に飲むグループ、もう一つはお酒だけを飲むグループに分けてアルコール摂取量と二日酔いの程度を調査しました。
その結果、
水を飲んでも二日酔いの程度に差はなく、二日酔いしない人は摂取量が少なかった。
血中アルコール濃度が0.2%を超えるまで飲むと全員二日酔いになった。
でした。
お酒と水を交互に飲むと統計的にお酒を飲んでいる間の気分は良くなるということがわかりましたが、二日酔いの対策にはならなかったのです。
二日酔いには、水分不足やアルコール摂取量の問題だけではなく、免疫の問題もあります。
残念ながら二日酔いの原因自体がはっきりと分かってないため、効果的な対策はないとしか言えないです。
水と交互に飲んだりしてアルコールの摂取量を減らすしかないということですね。
お酒をちゃんぽんにすると酔いやすくなるの?
ケンブリッジ大学の研究で90人の男女を対象に行った実験で、
1400mlのビールを飲んだ後に、グラス4杯のワインを飲んだグループ
グラス4杯のワインを飲んだ後に、1400mlのビールを飲んだグループ
ビールかワインのどちらかを飲んだグループ
のグループに分けて、お酒を飲む順番と種類を変えて差はあるのかどうかを調査しました。
その結果、主観的な二日酔いの辛さを採点してもらったところ、どのグループにも差は見られませんでした。
結局、
お酒の種類、順番など関係なくある一定のアルコール量を取ると二日酔いになると言うことです。
まとめると、
二日酔い対策にはこれというものはないので、自分の限界を知って飲み過ぎないようにすること、
食事をちゃんととること、水分をとることぐらいしかないようです。