まだ食事の方ではそれほど取り入れてないのですが、ココナッツオイルは私の中で結構きていて、今は保湿としてばんばん使っています。
でもココナッツオイルはいいことばかりなのか?ちょっと気になるところです。
ココナッツオイルの悪い点
1. LDLコレステロールが増えるかもしれない。
ココナッツオイルはほぼ飽和脂肪酸なので、多く摂取するとLDLコレステロールが増える可能性は高いわけです(ソース)。
この問題をベースにアメリカ心臓協会も警告を出しています。
ただし、ココナッツオイルでどれぐらいLDLが増加するのかということは、意見が分かれてて、
- 28人を対象にした実験だと、どうもバターとかと比べればましである(ソース)
- 1986年の実験では、どうやら牛肉よりはLDLが上がりにくい(ソース)
というデータによれば、「普通の飽和脂肪よりはいいのかもしれません」と言う感じです。
ココナッツオイルは複数の脂肪酸が混ざっているので、ココナッツオイルでLDLが小さくなるかは分からないところです。
とりあえず、LDLコレステロールが多めな方は注意する必要があるかもしれません。
2. 免疫系に悪いかもしれない。
これはリサーチが少ない分野の話ですが、一部に「ココナッツオイルで下痢になった」とか「ココナッツオイルでアレルギーが悪化した」という話もあります。
それは、ココナッツオイルには抗菌効果があって、それがバクテリアに効く一方で、副作用のもとになる可能性もあるようです。
ルール大学の実験(ソース)では、ココナッツオイルにふくまれるラウリン酸で免疫系に悪影響が出たという報告も出てたりします。
ですが、あくまで動物実験レベルの段階ですので確信はありませんが、もしココナッツオイルで気分が悪くなった場合はすぐに止めるのが良いと思います。
3. 煙点が低い。
「煙点」は油から煙が出始める温度で、「どれだけ高温に強いか?」を意味しています。この数値が高いほど高温の料理に向いてることになります。
その点でココナッツオイルは、未精製の場合は175℃ぐらいしかないので(パーム核油は240℃)、高温の料理にココナッツオイルを使うのは不向きです。
ココナッツオイルの良い点
1. ココナッツを多く食べてる人はとても健康。
南太平洋にいる部族は総カロリーの6割以上をココナッツで満たしてるのに、とても健康で心疾患も癌も非常に少ないのです。
1980年に行われた人類学の調査(ソース)で、これはココナッツが大好きなトケラウ人を調べたもので、
より近代的なエリアに移住したトケウラ人を追跡調査する
近代的な暮らしをするトケウラ人と、昔ながらの暮らしをするトケウラ人を比べる
みたいな研究です。
近代化したトケウラ人は、飽和脂肪酸の摂取量が大きく減ったにも関わらず、心疾患リスクが激増したということです。
ココナッツが健康にいいって証拠にはなりませんが、少なくとも「ココナッツオイルは悪くない」と思わせるには十分なわけです。
とはいえ、トケウラ人が消費してるのはココナッツクリームや未精製のココナッツオイルで、先進国との環境の違いは考慮はする必要はあります。
2. ココナッツオイルは酸化に強い。
不飽和脂肪酸が酸化に弱く、たとえばスナック菓子に使われるコーン油は、熱で劣化することがわかっています(ソース)。
いっぽうでココナッツオイルは熱で変化しにくい性質があって、酸化や重合反応にも強いです。この点は他の植物性油にない大きな利点かと考えられます。
3. 美容に良い。
ココナッツオイルが髪のダメージに効くという話は昔からあり、一定のデータ(ソース)も出ています。
ココナッツオイルは髪に浸透しやすい性質を持っており、ダメージヘアの予防になるようです。
同じように肌への効果にも良いというデータ(ソース)も出ていて、肌の乾燥に悩む34人にエクストラバージンココナッツオイルを使ってもらったら、症状が改善したという結果が出ています。
さらに2008年の実験(ソース)ではアレルギー性の皮膚炎にも良い結果が出てまして、試す価値がありそうですね。
まとめると、
無茶苦茶な使い方をしない限り、ココナッツオイルは美容と健康によさそうです。私も食事に取り入れたいと思ってます。