コロナウイルスの影響でマスクしたり、手洗い、うがいなど普段より熱心にしている方も多いと思います。
この季節はインフルエンザも流行っていることが多いので、体の中から免疫力をつけることも重要です。
ポリフェノールで炎症が減る!
感染症に関するデータがメインの論文で、やはり「免疫力アップに効くのはポリフェノール」(ソース)ということが確認されています。
もともとポリフェノールに炎症を抑える作用があるのは分かっていたのですが、具体的に「どれぐらい効くのか?」と「何を食べればいいのか?」というのは不明瞭だったのでこの論文で明確になったと思います。
老化の大きな原因は炎症なので、アンチエイジング的にも気になるところです。
これはオークランド大学の調査で、質の高い14件のデータを精査したメタ分析になっています。
つまり、科学的な信頼性はかなり高いと言えます。
データは上気道感染への影響をチェックしていて、簡単に言うと「ポリフェノールで風邪の症状は減るのか?」ということに注目したわけです。結論は、
ポリフェノールで風邪の症状は33%減る!
ということです。
喉の痛みや鼻水といった症状が治る速度が、全体で3割もアップするそうです。これはかなりの違いと言えますね。
免疫力アップにおすすめの食品は?
炎症に効く成分は、
ケルセチン:
タマネギ、パセリ、リンゴ、かんきつ系フルーツ、ブルーベリー、オリーブオイルなどに含まれています。
リーキーガットやアレルギー性鼻炎に効く成分でもあり、緑茶との併用がおすすめです。
アントシアニン/プロアントシアニジン:
ベリー類全般、サツマイモ、赤キャベツ、紫タマネギ、ラディッシュなどに入ってます。
全体的に紫がかったフルーツに多く含まれています。
ちなみに、ブルーベリーが脳に効くと言われるのはアントシアニンのおかげで、炎症を抑える効果には昔から定評があります。
アラビノガラクタン:
ニンジン、ラディッシュ、梨、コーン、トマトなどに入っている成分です。
といっても量が少ないので、ちゃんと摂取するにはサプリなどを使うのがいいかと思います。
EGCG/テアニン:
緑茶にふくまれる成分です。EGCGは体脂肪の燃焼系サプリとして、テアニンを集中力アップかつリラックス用サプリとしても知られています。
さらに抗炎症作用もかなり強いようです。
以上のような感じです。
このデータを一言でまとめると「カラフルなものを食べよう!」という、よく聞くアドバイスに落ち着いてしまいますね。
食べ物で摂るのが良いですが、アラビノガラクタンはナウフーズの「ベータグルカン」にも含まれているので、サプリとして摂るのがいいと思います。
ちなみにまだ「どうしてポリフェノールがそこまで炎症に効くのか?」というメカニズムは不明ですが、とにかくメタ分析で明確な効果が認められたのは良いことだと思います。
ということで、普段から以上のようなポリフェノールを摂取しておけばコロナウィルスやインフルエンザに抵抗できる免疫力がつくはずです。