ビタミンDにはがんと診断された人の早期死亡率を低くしたり、免疫機能を正常に保つ重要な役割があることは知られています。
ビタミンDはがんに効果があるのか?
ビタミンDが不足するとコロナ感染リスクがあがる
2015年に出た論文(ソース)では、「ビタミンDの大量摂取でメンタルがとても改善し、アンチエイジング効果も高い」という結論が出ています。
これはカーシャーン大学の実験で、中程度のうつ病に苦しむ18〜65才の男女40名を対象にしたものです。全員を半分にわけて、
- 1週間で50,000IUのビタミンDを8週間飲む
- なにも飲まない
1週間で50000IUというと、1日に7000IUちょっとぐらいで、ビタミンDの最適レベルは1日に約3000〜4000IUぐらいと言われているので、なかなかの量です。
その後、全員にはさまざまなテストを行って、
- うつ病レベル
- インスリン抵抗性(糖尿病のリスクがわかる)
- 体の抗酸化能力(活性酸素を処理する機能。これが高いほど老けにくい)
- グルタチオンレベル(強い抗酸化作用を持つ成分。血中濃度が高いほどアンチエイジング力も高いと考えられる)
などをくわしくチェックしました。
結果は、全体的にビタミンDグループの成績が良くて、
- うつ病レベルが37%減少!
- インスリン抵抗性も28%改善!
- 抗酸化能力とグルタチオンも24%アップ!
みたいな感じになっています。
こういった現象が起きる理由はハッキリしてませんが、ビタミンDにはドーパミンやノルエピネフリンといった活力系のホルモンの効きを良くする作用があるのでそのおかげとも考えられます。
ほかにも、酸化ダメージもうつ病の大きな原因(ソース)のひとつなので、グルタチオンの量が増えると自然とメンタルも落ち着いていくと思います。
とにかくビタミンDは様々な作用を持っているので、原因ははっきりとはいえないのですが、ビタミンDがメンタルにもアンチエイジングにも必須なのは間違いないということです。
さすがに実験と同じレベルを飲むのは多すぎなので、1日に1000〜4000IUぐらいは補給しておきたいところです。
それ以上の量を摂る時は、一緒にビタミンK2を飲むと、ビタミンDの摂り過ぎによるカルシウムの急上昇を防げるかと思います。