認知療法のテクニックを睡眠に応用した本として評価が高い「Quiet Your Mind and Get to Sleep」による、「睡眠に関する4つのありがちな誤解」が面白いので紹介します。
誤解その1:適切な睡眠時間は7〜8時間
よく「人間に必要な睡眠時間は7〜8時間」と言われていますが、実はそこまで明確に証明されたわけではありません。
必要な睡眠時間は人によって大きく異なり、7時間以下で十分なこともあるし、9時間が最適という人もいます。
また、睡眠時間は、よい睡眠に必要な要素の1つです。
自分にとって適切な睡眠時間を知るには、まずは7時間の睡眠で自分の体調がどう変わるかをチェックします。
そこから睡眠時間を増減しながら、もっとも体調がよくなる時間を確かめていくのが良いですね。
誤解その2:朝の目覚めが悪いのは、よく眠れていない証拠
たいていの人は、どんなに睡眠の質がよくても起床から30分はぼーっとするのが普通です。
「睡眠慣性」や「睡眠酩酊」と呼ばれる現象で、睡眠から覚醒に移ろうとしているために起きます。
ちなみに、夜型の人ほど「睡眠酩酊」を経験しやすい傾向があります。
誤解その3:夜中に何度か目が覚めてしまうと睡眠の質が下がる
睡眠において短時間の覚醒は普通です。
研究によれば、どんな人でも一晩に平均で12回は目が覚めていますが、すぐにまた眠ってしまうので覚えていないだけとのことです。
夜中に目が覚めても、その後30分以内に再び眠りにつけるなら問題はないです。
誤解その4:寝床の中にいる時間が長いほど、睡眠時間ものびて翌日が楽になる
睡眠量より睡眠の質に気を配るほうが重要です。
寝床に長くいると体内時計の調子を悪くするし、うつ傾向を悪化させてしまうこともあるので要注意です。
以上が、「睡眠についての4つのありがちな誤解」です。
私はは夜中に目が覚めることが多いのですが、それが問題ないとわかったのは良かったです。