コーヒーがアンチエイジング効果があることは以前記事にしましたが、2013年に出た論文(ソース)では、「食後のコーヒーがアンチエイジングに効きまくる!」という結論になっていて、興味深いです。
コーヒーで体の老化が抑えられる?
これはヘブライ大学の実験で、コーヒーとマロンジアルデヒド(MDA)の影響を調べたものです。
MDAは脂質が酸化してできる成分で、老化の大きな原因のひとつと考えられています。
脂質の酸化はアンチエイジングの大敵で、サラダ油は寿命が縮むと言われるのもオメガ6が酸化ダメージに弱いからです。
酸化した脂質は体に炎症を起こして、全身を衰えさせていきます。
これは、体に良いと言われるオメガ3でも酸化すると同じことが起こります。
脂質の酸化が30%も減った!
実験は10人の健康な男女を対象にしたもので、全員に以下の3パターンで食事をしてもららいました。
- ビーフカツだけを食べる
- ビーフカツを食べつつ粗挽きのトルココーヒー(200ml)を飲む
- ビーフカツを食べつつグリーンコーヒーパウダーを飲む
一般的に、高温で調理した料理ほどMDAの量は多いので、ビーフカツは老化の原因になりやすいと考えられるわけです。
その後、全員の血中MDAを調べたところ、
コーヒーかグリーンコーヒーパウダーを飲んだ場合は、MDAレベルが平均で最大30%減少!
という結果でした。
コーヒーのポリフェノールが、酸化を大幅に防いでくれたわけです。これは素晴らしいですね。
また、この結果を見る限りは、ハードなエクササイズをした後に体内で作られるMDA対策にも使えるかもしれません。
激しい運動後にコーヒーを飲むのも良いようです。
ただし、研究者によれば「インスタントコーヒーじゃ効かないかも」とのことです。
インスタントコーヒーの抽出プロセスだと、有効なポリフェノールが減ってしまう可能性が高いということです。
これは小規模な実験なのですがが、コーヒーのメリットにMDAの抑制が関わっている可能性は高いのではないかと考えられます。
なにせ、コーヒーで消化器系の発がん率が減ったり(ソース)、2型糖尿病にかかりにくくなったり(ソース)するという研究結果がありますから、コーヒーがMDAを抑制する力があっても驚きではないです。
以上のことから、特に揚げ物などMDAの多い食事をするときは、食中か食後にコーヒーを飲むと良いと思います。
この実験ではグリーンコーヒーパウダーでも同じレベルの効果が出ているので、コーヒーが苦手な方はサプリで代用する方法もありです。