以前の記事にも書いたように、マグネシウムは睡眠には欠かせないし、偏頭痛にも効く、脳がまともに働くためにも必須なミネラルです。
マグネシウムは300以上もの酵素の働きに関わっていて(ソース)、少しの不足でも倦怠感や、食欲不振など体の機能に影響を与えます。
この点は2013年のメタ分析でも確認されていて(ソース)、特にマグネシウム不足は心臓や血管へのダメージが大きいです。
別の論文(ソース)によると、「マグネシウムでガチガチの血管が柔らかくなる」という結論が出てていて、あらためてマグネシウムの大切さが分かると思います。
これはマーストリヒト大学の実験で、51名の男女を対象にしたものです。
被験者の年齢は45〜70才で、BMIが25〜35ぐらいの軽度の肥満なので、血管もわりと固めです。
実験では全員を以下の2グループに分けて、
1.1日350mgのクエン酸マグネシウムを3回にわけて飲む
2.プラシーボの錠剤(なんの影響もない)を飲む
そのまま24週間後の経過をみたところ、
その結果、マグネシウムを飲んだ1のグループは、
PWVの数値が12〜13%改善し、ただし血圧には変化はないということでした。
PWVは心臓の拍動が伝わるスピードを調べて、血管の硬さや老化レベルを計る方法のことです。
マグネシウムを定期的に飲むだけで、1割ちょっとも血管が若返ったわけです。
ちなみに、データだと12週間目の段階では何の変化も出てこないので、とりあえず半年は飲み続けないと効果は出ないようです。
また、マグネシウムは副作用の少ないサプリですが、1日500mgを超えて飲むと下痢を起こすこともあるので注意が必要です。
ちゃんと葉物野菜を食べてればマグネシウムが足りなくなるケースはないかと思いますが、なんせ重要なミネラルなので注意しておくのがいいです。
血管が硬い自覚のある方は、サプリで摂取することを考えた方がいいようです。
マグネシウムはダークチョコ、アボカド、アーモンド、豆類、豆腐などに含まれているので食事に取り入れるようにしたいですね。